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まさか

結婚の披露宴などでよく使われる「3つの坂」の話をご存じでしょうか。
「人生には、上り坂、下り坂、そして“まさか”の3つの坂がある」
というものです。
人生(結婚生活)には、良い時もある、悪い時もある、思いがけないアクシデントに遭う時もある。けれど、どんな時にも力を合わせて乗り越えてください、という意味合いで話されることが多いのではないでしょうか。
元は誰の言葉なのか、実はハッキリとしていないようではあります。
ひとつ、戦国武将の毛利元就がこの言葉を用いたと伝わっているのが一番古い説になるのではないでしょうか。
毛利元就は3つ目の“まさか”には魔坂を当てはめたといいます。
厳しい戦国の世を物語っているようです。

真偽はともかく、この話を聞いていると、上り坂にも下り坂にも色んな解釈が出てきてしまう人もいるようで、実は世話人の私もそのひとりです。
ま…でも、キツイ上り坂を頑張って登ったら、今までとは違う良い景色が見えるようになる、という観点で受け取るのが自然なのかなと思います。

では“まさか”はどう解釈するか…
実はすずうさは最近、このまさかに出くわしたようなのです。
どんな坂だと思いますか?
「ええええ!?まさか!!」
とほんとに声をあげてしまうくらい驚きましたが、本当のことを言うと、まだぼんやりと浮かぶだけで、どんな坂道なのかは分からないのです。
だけどすずうさは、なんだかとても嬉しそうで、ぴょんぴょんと飛び回っては微笑むようにお昼寝をはじめて、また思い出しては草花をくんくんハムハムしてはうっとりとした様子で耳をそば立てています。
とても幸せそうで、傍でみている私も一緒に幸せな気持ちになっています。
とても大切なものを見つけられたみたいです。

そんな様子を見ていて私が思うには、まさかとは真坂なのかな、ということです。
人生において、とても大切なことが埋まっている坂。
目には見えないけれどキラキラと宝石が輝くように、陽の光に照らされる坂。
登りながら魂の旅路の醍醐味を見つけ味わう坂、そんな坂なのかも知れません。
すずうさの真坂のこと、また何かお話できる日がくることを願って…

今日のところはこのへんで…

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