“パンドラの嫁のばーちゃんVS紫髪のお婆ちゃん” #2000字のホラー
皆さんご存じ、我が嫁(チチコ)のばーちゃんに
戦いを挑んできたおばあちゃんとの驚愕のお話です【実話】
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私の娘の友達で、2歳年下のユキちゃんという子がいます。
ユキちゃんは女の子にしては珍しいぐらいの破天荒かつお姫様キャラなので、いるだけで皆盛り上がる貴重な存在です。
※我が嫁曰く「将来日本のお笑い界を背負って立つ逸材」です。多分間違いです。
娘とも仲良しで、そのお母さんと我が嫁も仲良しです。
そしてユキちゃんのおばあちゃん(髪の毛をシルバーに紫を入れた感じに染めています)もたまに登場するのですが、我が嫁とは良好な関係です。
ちなみに、このユキちゃんのおばあちゃんの特徴(あくまでも嫁の主観)は、
・悪い人ではない
・特別お洒落でもない
・話も上手ではない(嫁が言うには「昔接客業とかしていれば別だけど、そうでもないとみんな話は下手だよね~」とのこと)
と、全然伝わってきませんが、「よくいるお婆ちゃんなのかな?」とイメージしていました。
そんなある日、私が仕事から帰ると我が嫁がゲラゲラ笑いながら私に話しかけてきます。
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嫁「ねえパパ聞いてよ!!今日すんごい面白い話があってさ~♪」
すず太郎「うんうん(ハードル上げるねぇ)」
嫁「ユキちゃんのおばあちゃん知ってるでしょ?ばーちゃんとカーブス(女性専用フィットネスクラブ)で一緒だったんだって。それでね、全然話したこともなかったんだけど、急にこの前ばーちゃんに話し掛けてきたみたいでさ~。」
すず太郎「うんうん」
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ユキ婆「ねえ、ずーっと前からあなたに言ってあげようと思ってた事があってね・・・」
ばーちゃん「あら、なーに?」
ユキ婆「あなた、髪黒く染めてるでしょ?それ、重たく見えて老けて見えるわよ。おばーちゃんみたい。もっと私みたいに明るくした方がいいわよ」。
ばーちゃん「あら?そうかしら?・・・」
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嫁「って感じだったみたいでさ~、その場は堪えたみたいなんだけど、もうばーちゃん怒りMAXでさ~・・・」
ばーちゃん「あのユキ婆は何なのさ!!私よりも老けて見えるのに!!しかもマスク外したらただの不細工のくせに!!」
※実際は五十歩百歩の争いです
嫁「って言いだして、ばーちゃんに戦いを挑むのもおかしいし、『マスク外したら不細工!!』って子供の喧嘩じゃないんだしさ~、もう笑い堪えられなくて大変だったよ!!」
とのこと。
確かにユキちゃんのお婆ちゃんは相当なチャレンジャーだと理解できました。
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翌日・・・
ばーちゃんがドラッグストアに行くとのことで、我が嫁もお供に駆り出されました。
嫁が店内をブラブラしていると、ばーちゃんを白髪染めコーナーで発見(ライトブラウンの白髪染めを手にしています)。
嫁「あれ?ばーちゃん白髪染めるの?」
ばーちゃん「そうね~♪ 明るい感じもいいかな~と思ってね~♪」
※変わり身早すぎます
嫁「ばーちゃん、でも染めるんだったら紫の方がいいんじゃないの?」
ばーちゃん「紫はダメだが!!不細工に見えるが!!」
※怒りの念がこもりすぎです
嫁「じゃあばーちゃん、チチコにも赤く染めるやつ買ってよ♪赤いのもお洒落じゃん♪」
ばーちゃん「あんたそうやって何回赤くしようとして失敗してるの!!ダメだが!!」
嫁「だよね~・・・」
※結局ばーちゃんは真っ黒の白髪染めを買ったようです。ぶれません。
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さらに翌日・・・。
ばーちゃんと我が嫁が近所のスーパーに買い物に行くと、そこにはユキちゃんママとユキ婆が買い物をしていました。
すると!!!
なんと!!!
ユキ婆が松葉杖をついているではありませんか!!
話によると、昨日転んで?足だか指だかを骨折し、全治4か月とのこと(嫁が聞いた話なので、実際の箇所とか症状はもっと複雑なのかもしれません)。
結局4か月も治らないとのことでカーブスも退会し、しばらくは大人しくしていなければいけない事になったようです。
嫁曰く、
「ばーちゃん物凄いニヤニヤしながら『あら大変ね~、お大事になさって下さいね~、オホホホホ♪』って言ってさ~、なんか気まずかったよ」
との事。
確かにそうでしょうね。
で、超ご機嫌のばーちゃんは、我が家に立派な刺身を買ってくれました(それも怖いけど)。
しかしこんなにタイミングよく怪我しますかね?
アリバイはありますので犯人はばーちゃんではありませんが(というより自分で転んだんだと思いますが)、怨念か呪いとしか考えられないのですが・・・。
皆さんも我が嫁のばーちゃんの怒りを買うことだけは、くれぐれも避けて下さいね。
おわり
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