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第⑦作 ムーミン谷の仲間たちを読んで~縛られない生き方を模索する小さいホムサ~

こんにちは!


9つの物語の本質的なメッセージを、

トーベヤンソンの生涯・想いと、 

キャラクターの性格を深堀して読み解く、

新しいムーミンの楽しみ方。


というテーマで

第七作【ムーミン谷の仲間たち】を読んで
ストーリーにどんなメッセージが秘められているのか
私なりに綴ってみました^^*

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※この作品のすべての内容は

一個人である私の見解であり、

公式のキャラクター・実在の人物とは

一切関係ありません。


ご了承の上、お楽しみくださいませ!


※ネタバレ注意です※

第七作

この一冊の本は、9つの物語からできています。


今日は印象に残ったストーリーのうち、2つめの物語

『ぞっとする話』

古くさい常識や偏った考えを持つオトナたち、
世間にはびこる因習を嫌う、幼いホムサのお話

を紹介します!


たくさんの兄弟の下のほうに生まれた彼が、

誰かに自分を認めてもらうには

「自己主張」が必要です。


物語の舞台は、ホムサの空想のなか。


表面上は、無邪気な子ども。

けれどこの小さなホムサの心のうちには

熱く激しい想いが渦巻いています。


この章で印象的な言葉はこちら。


「その調子でいくと、おまえはたちまち、

 オトナになるな。

 パパやママみたいになって、

 さぞ世間の役に立つことだろう。


 そうなったら、おまえはただ

 ありきたりのことしか、

 見たり聞いたりしないんだ。


 そりゃなんにも見もせず、

 聴きもしないってことだぞ。


 そうなったら、もうおしまいだ」


「あの人たちは

 何でもかんでもまっすぐに線を引いて


 線のこっち側のものはすべてためになる、

 信用のできることだとして、


 線の向こう側のものは、みんなでたらめで、

 役に立たないとするんだ。


 よし、こうなったら、

 死ぬまでにらみ合いだぞ」


さ、刺さるう!!(^^; ぐはっ

このストーリーは、かなり強烈でした。


芸術家だったトーベヤンソンは

もしかしたら芸術家にしか見えない

世界を見続けていたのかもしれません。


そして、そういった彼女を理解してくれない人も

きっとたくさんいたのでしょう・・・。


トーベと子供時代に

日々を過ごした人の話では、

『彼女を大人と感じたことはなかった』

『純粋で、本当に一緒になって

 愉しんで遊んでくれた』

という言葉があります。


それほど、『子どものような純粋な心』を

宝物のように大切にしていたんだと思います。


純粋な彼女は、有名になるたびに

抱えきれない想いも

増していったんじゃないかな・・・


そんな思いの丈を

この『ぞっとする話』で

表現したのかもしれない・・・

私はそんなことを思いました^^*


***********


いかがでしたでしょうか?


心に響くものは、ありましたでしょうか?


次回は印象に残ったストーリーのうち、

辛いことが降りかかりすぎて、
姿が見えなくなってしまった少女「ニンニ」

のお話を紹介します^^*


おたのしみに〜♪



記事を気に入っていただけたら サポートして貰えると嬉しいです^^* 執筆者として生きる活力になります✨