自分の理想がよくわかりません@婚活
誰もが自分を幸せにするために行動している。
赤ちゃんが一生懸命泣き声を上げるのも、
子供が広場に着いた途端、走り出さずにいられないのも、
炊きたての白米が上げる湯気を吸い込まずにいられないのも。
その人なりの、その人だけの幸せに向かって、人間は日々呼吸してる。
何の話かって?
私は私を幸せにするために婚活を始めたけれど、果たして「結婚」が私を幸せにする方法なのか、自問する日があるという話です。
以前、上司がふと口にした言葉が想起されます。
「結婚?してみたらいいよ。
合わなかったら離婚すれば良いんだから。」
その人の持論ではありますが、そういう考え方もあるか、と思いました。
「離婚は面倒そうですね。」と返す私に
「浮気はもっと面倒くさいから、しちゃだめだよ」と真剣に返されました。
それほど、結婚をフランクに考えて決めてる人もいるんだろう。
逆に、一大契機と捉えてる人もいる。
新しい人間関係、新しい環境、自分を一番好きでいてくれる人と一緒に居られること。
明るい未来への期待と新たな決意。
前途洋々のイメージ。
私もそう夢想するひとりです。
夢想する期間が長いほど、「結婚」への理想が膨らむもとともに相手に求めるハードルが上がりすぎて、なかなか踏み出せなくなるのかもしれません。
自分を省みるとそんなふうに思う。
婚活の中、初対面において
背丈や声
歩き方や座ったときの姿勢
目線や手癖
会話のチョイスや受け答え
同僚や家族友人との関係
生活力
経済力
店員さんへの態度
etc
それらのハードルをクリアできるか、和やかな空気作りに気を配りながら相手をジャッジする。自分が見定められてる事も忘れない。
相手に人一倍の成績を求めはしない。せめて私の許容できる範囲内であれば。
面静かに何も進言せずそれらを見るともなく見て、許容出来ない点があると及第点もひっくり返す。
1回目の面会は許容内だったことが、3回4回と繰り返し会う内に容認出来なくなることもある。
2回目より3回目と、許容フィルターの網目が小さくなるからかもしれない。
恋に落ちるどころか、利己的な振るいから落とし落とされていく。
自分の理想は高くないつもりだけど、振り返ればあの人もこの人も「悪い人じゃないけれど、この先一緒に生きたいとは思えなかった人」。
『それは何よりの理想の高みなのでは?』
ほんの短い期間で、この先大事にできるかどうかなんて決められるものですか。と思いつつ
『この人を大事にしたいと思う直感以外に、何を信用すればいいの?』と、自分の理想を探し始めて迷宮入りしてゆく。
明文化できる理想は、
穏やかな人。
私にも分かるように話をして欲しいし、
私の拙い言葉を咀嚼しようとしてほしい。
自分のことを伝える努力をしてほしいし、
私のことを理解できなくていいから、受け止めようとしてほしい。
私自身そうしたいって思える相手を求めてる。
自分のタスクや感情にかまけて私を蔑ろにしないでほしい。
私に蔑ろにされてるって思ったら、素直にそれを伝えて欲しい。
思いやり合って距離を縮めていきたい。
高すぎる理想なんだろうか。
何を妥協すればいい?
こうして今日もアラフォー婚活女性は迷いの森深くへ踏み入れていくのでした。
タイトル画像はおだかあや乃様のイラストを拝借。えも言われぬ表情に即決でした。
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