きみの寝顔
きみの穏やかに眠る寝顔を見て、何度泣いたことだろう。
まだきみが、どんな声で話して、どんな風に笑って、どんなことを思うのか
想像もできない。
いまだに、ここにきみがいることが、幻なんじゃないかって思う。
寝て起きたら、きみがいるのは夢の中だったんじゃないかって。
でもね、起きたらちゃんと、きみは私の横にいて、すやすやと寝息を立てて横にいて、時々小さないびきをかいて、楽しい夢でも見ているのか微笑んでいて、腕を動かしたりして、眠っている。
起きて、大暴れしている時はそんなことを考える余裕もなく、心身ともに疲れ果てて、きみが眠ったらすぐに私も寝てしまおうと思うのだけれど、
夜、オレンジライトの下できみの寝顔を見ると、きみに会えたことが嬉しくって、奇跡を噛み締めたくって、この気持ちを忘れたくなくって、なかなか横になれない。
いつまでも見つめている。
生まれてきてくれて、ありがとう。
きみに会えて、幸せだよ。
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