月並句と類想句は取らず

 残念ながら、地方の俳句大会では「作為が見えすぎる句」(月並句)、「古すぎる句」(類想句)ばかり。

 どの程度、投句者の方が気づいておられるか、気がかりである。この傾向を改善するには、相当の時間が必要であろう。句会でも俳句大会でも、私は、以下のような月並句・類想句は、真っ先に落としている。

  土筆摘む母の思ひ出摘むやうに
  山門の仁王の眼青嵐
  永遠に咲くことのさみしさ水中花
  国宝の寺を抱きて山眠る
  石垣を残して鳥の帰りけり
  仏塔に諸行無常の秋の声


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