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イラスト模写が苦手なら、写真を模写すればいいじゃない

自分の弱点を解析して考えた練習法(クロッキー+2)のお陰で、苦手だったイラスト模写が出来るようになって、元のイラストにもかなり似せられるようになったのですが

それで「イラスト模写楽しい」となったわけでも「模写で沢山学べた」「手応えを感じた」という事もなくて、ただ出来ただけ、これが出来て何になるんだ?となってしまいました

それまでイラスト模写が苦手だった理由はほぼ解決したし、かなり似せられるようになったのでストレスも減ってるはずなので、自分でも驚きでした

とはいえ、”イラスト模写はしなくていい”とは思わないので、考え方を変えてみることにしました

絵を描くのに練習は必要ですが、イラスト模写でしか学べないわけじゃない、とはいえイラスト模写じゃないと学べないものがあるも事実です

なら、イラスト模写でしか学べない物を学ぶ時だけイラスト模写すればいいじゃないかとう考えたわけです

イラスト模写でしか学べないもの、違う練習でも学べるもの

イラスト模写でしか学べないのは、イラストの描き方のセオリーや、魅力的に見せる描き方や、作家さんのこだわりや見せ方など、絵の魅力の秘密、あと作者が取捨選択したものなどです

イラスト模写と違い、実物や写真は情報量が多く(写真は大分情報が削られるけど、それでも絵よりは多い事が多い)、見ながら描いても、目に入った情報全部を描ききれない、だから取捨選択する必要があり、捨てたもの描いたものの差がその人の個性になるんだそうです
だからデッサンはみんなで同じ物を描いたほうがそれぞれの個性が分かりやすいんだそうです

要するに絵は、既に取捨選択されているので、イラスト模写をするなら、その絵から、作者が何を捨てたのか、何を残したのかを知ろうとするのが重要なんだと思います

で、私が模写で学ぼうとしたのは、面長な男性の顔の描き方、輪郭と各パーツの配置などなんですよね、漫画絵でのセオリーを学ぶためにイラスト模写をしたのですが失敗したので、考えを変えて、写真を模写してみることにしました

コミックイラストは実際の人間のデフォルメから始まってるんだから、人間の写真で基本を学んで、漫画を模写したり参考にしながら、イラストにする練習をした方がいいんじゃないだろうかと考えたわけです

絵は既に作者によって情報の取捨選択が行われており、作者なりの解釈が加わった状態
でも取捨選択や解釈する前の物が分からないと、何を捨てたのかが分からないし、何をどう解釈したか分からない、だから模写しても学びを得にくいのでは
要するに模写で本当に学べるには、私には基礎力が足りないからかもという話

写真を見ながら漫画風にアレンジしつつ模写してみる

ちょっと前に男性の髪型の参考にと古本屋で買った男性用のヘアカタログがあったので、模写してみたのだけど、これが結構楽しかった

とはいえ、人物写真の模写って難しいというか、鼻をしっかり描くと気持ち悪い感じになるので、鼻と口などは漫画風にアレンジしながら模写してます

写真を漫画風にアレンジしても、正面顔なら顔の凹凸をしっかり描こうとするのでなければ、鼻と口の描き方を工夫するだけで漫画風にしても似るんですよ

とはいえ、最初全然似たように感じず、写真ちょっと虚無な感じが出ないと涙目になってたら、自分が目のハイライトを描き足してたからでした

照明の位置の関係か、このカタログのモデルに目のハイライトが入ってない

目のハイライトって照明の映り込みなので、アイドルとかにはちゃんとハイライトが入るように撮影してるんですけど、これヘアカタログだもんなぁ…

ちなみに試しに黒目を塗りつぶしたら、虚無通り越して怖い感じになりました、ハイライト超大事

問題の鼻口にかんしては口は唇を描かない
鼻は穴だけ描いてもおかしくなるので、片方(できれば光源の逆側)のみ、実際より少し細めに、少し下が曲がるくの字に変えて描くと漫画っぽくてかっこいいイケメンさんになってくれます

最初は悩みましたが、鼻の描き方を考える勉強にもなったので良かったかな

鼻の付け根は目の横なので、最近の自分の落書きの時も目頭から少し離れた所から曲線を伸ばす感じで鼻を描いてました

下手くそな学生時代、点の鼻しかかけなかった自分がそこまでおかしくならずに鼻を描けるのこれが理由だったりします

模写の時も、目の横の鼻の始まりのくぼみの線をいれたりしてます

一部アレンジの写真模写が案外楽しくて思ったんですが、結局私がイラスト模写嫌いなのって、絵を描き写すって行為がつまらなくて、嫌いなのかも

デッサンや写真模写って、完璧にに描き写すことがかなり難しいので、”見たものを描く”という感じなんですよね、だからあまり苦にならないし、ちょっと楽しいとも思えるのかも

人物写真を描いてみると、人間の目って顔の大きさに対してかなり小さいんですね

目にしても形だけでなく、一重、二重の違いだけでなく、二重のつき方やまぶたの端との距離の差や、ハーフの方など二重というより三重の方もいて、こんなにバリエーションあるんだなと、人によっての違いが見れて面白いです

ただヘアカタログなので、大きな写真は正面か少し角度をつけた正面顔、下に色んな角度の頭の写真が載ってるので、顔と首の位置、違う角度の髪を知るには良いんだけど、写真が小さい

色んな角度の顔の参考にするなら、色んな角度や表情が載ってる雑誌が欲しいなぁ
ちょこっと残ってたアイドル(というか嵐)の切り抜きがあるので、こっちも少しづつ模写してみようかな

あといろんな写真が載った雑誌等が欲しいので、古本屋で探してみようかなと思ってます

あと近い内にお手軽(30分くらいの)デッサンも再開したいです
人の体も描けるようになりたいので、ポーズマニアックスを筋肉の動きなどに注目して模写(クロッキー)もしたいかな

とはいえ、そろそろ色を塗れるような絵を描きたいです
いい加減水彩絵具触りたい!


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