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なんでも思うようにやってごらん。おかあさんがたすけてあげる。

はるくんのおさんぽは
「はるくんの」おさんぽなので
基本、私ははるくんのうしろをついていきます。

はるくんは気の向くまま
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。

これまでは大きな公園に行けば
公園の中を歩いててくれたんだけど
最近は早々に公園を出てしまうようになりました。


道路に出て行ってしまうわけだから
「あぶないよ」って止めるのが
本来なのかもしれない。

現に、まわりのお母さんを見てると
みんな抱っこして連れ戻してる。

でも、それ
やらないことにしたんです。


「こどもの行動を止める」って
すごいエネルギーがいるんだ。

だって、こどもって
純粋に「それがしたい」の。
理由なんてない。

ただ
「いってみたい」
「やってみたい」
「みてみたい」
「さわってみたい」
その一心で。

そのまっすぐさの前に
大人の「危ないから」とかの
「止める理由」なんて
伝わるはずもない。
(今のはるくんの年齢ではね)

だって、それは正確に言うと
本当のことではないから。


道路に出ると、車が来るのは、本当。

でも、四六時中危ないっていうのは
本当ではない。
道路は、本来、歩ける場所。

「車が通るから、気をつけながら歩かないと
 危ない時がある」
が、本当のことだ。


ならば
私がはるくんの代わりに
気をつけていてあげる。

だって、まだはるくんは
気をつけながら歩くってことは
できないものね。

はるくんができないことは
かわりにやってあげるのが
今のおかあさんのやくめだからね。

おようふくを着せてあげたり
ごはんをスプーンに乗せてあげるのと
おんなじこと。

「だめよ」って止める方が
よっぽど私には大変なんです。

ぎゃーって泣かれて
それをなだめて
ちがうものに気をそらして…ってやるのが
めんどくさくてしょうがないの。


私は、はるくんが公園の中と同じように
気の向く方へ歩いていけるように
周りを気を付けながら
はるくんの後を歩いていく。
車の気配に耳をすましながら。

車が来たら
はしっこに連れて行ってあげて
じーっと通り過ぎるのを待って。


そうしていつか
はるくんがもうすこし大きくなって
周りを見ることもできるように
なってきたら。

おかあさんはこうやってたんだよ
はるくんも自分で見てごらんって

自分でスプーンを持ってごらんっていうのと
おなじように

少しずつ、道路の歩き方を教えてあげる。
いっしょに練習しよう。
できるようになるまでは
おかあさんがたすけてあげるからね。


大変、というか
確かに手間はかかるかもしれない。

でも、そうやって歩いていると
はるくんがどんなものを
「おもしろいな」って思うのか
「なんだろこれ」って気になるのか
感じていることが見えてきて

はるくんの発見のおすそわけをもらえるようで
とってもおもしろいんだ。

自動販売機に
1時間張り付いてた時はさすがに
「ねぇ、そろそろあっちいってみない?」って
言っちゃったけど
それくらいはゆるしてよ。
(さすがにおかあさんはあきましたよ)


画像1

(頭で透明な板を押さえる技を会得)

画像2

(取り出し口の石は、帰る前にちゃんと全部出しましたよ)
(出したことがバレて、また最初から繰り返すこと3回…)


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