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『一人前』の自分になるには。

この前のことがあってから、やっぱり私は一人で生きるのは無理なんだ、ということに改めて気がついた。

私はいろんなことが未熟で、へたくそで、バランスが悪い。そんな色んな凹んでいる部分があるから、やっぱり『ちゃんと一人前になりたい』という思いが人一倍強かったように感じる。

自立できて、誰にも迷惑かけなくて、メンタルの波もあまりなく、いつも心の底から元気で楽しくて、自分のことはちゃんと自分でできる。そんな人。そんな人になりたかった。そんな風になればもう誰にも文句は言われないと思った。それならば他人の手を借りる必要はなくなると思った。

でも、やっぱり無理だ。自分の身に起こったことは、自分一人では処理できない。他人と共有して分かち合うことで、自分のたまってたごちゃごちゃした悩みや感情を出したい、すっきりしたい、整理させたい。荷物を、軽くさせたい。笑って、生きたい。

自分一人じゃできないこと。無理なこと。踏ん張りきれないこと。世の中にはいっぱいある。

私は自分という人間が成長すれば『一人前』になれると思ってた。

でも違った。そもそも私一人で『1』にはなれない。せいぜい0.3ぐらいなのだ。残りの0.7は周りに助けてもらって支えてもらって教えてらもらって、それでようやく『1』の私が出来上がる。

自分一人でも頑張ることはできる。でもやっぱり限界があって、でも頑張り屋さんだからこそ一人で頑張りきりたい(他人に迷惑かけたくない、他人に助けてが言えない)という思いが人一倍強い。

だけど、だけど、だけど。

やっぱり、一人はしんどいのだ。辛いのだ。一人だからこそ見えるもの、分かるものはある。けど、それ以上に、一人だけでは見えない景色のほうが、断然広い。全然しんどくないし、ラクだし、何より他人の優しさに気づける。

この日の翌日、私はびっくりしたことがある。

ちゃんと、笑えるようになったのだ。心の底から。

それまでは、色んなものに押しつぶされそうで、何をしていても常にどこかにプレッシャーや悩みが押しかかっていて、過酷な現実に締め付けられていた。もちろん、生活の中で楽しかったこともあるる。でも、なんというか、それはほんの上澄みにすぎなくて、心の底ではしんどいなぁしんどいなぁという鬱屈した思いがずっしりたまっていて、濁っていない水面近くでは、たまに軽く、笑える瞬間がある。そんな程度。

電話で色んな人と話したことで、そのしんどいなぁしんどいなぁと、底にたまってた膿(うみ)やらヘドロやらを全部外に出せたのだと思う。それでようやく笑う余裕、目の前を楽しむ余裕が出てきたのだと思う。

笑って、びっくりした。あ、今まで私、笑ってなかった。笑えてなかったんだ、と。

2020年は正直、辛いことのほうが多かったから。(まだ終わってないけどね)大変で、苦しくて、気づいたら笑うことを忘れてしまったんだろうなぁ、と。

心の底から笑うにも、自分が安心できる色んな条件が整わないと無理なんだなぁ、と。

そして自分にとっての『安心』というのは、けっして『安心できる現実』だけが与えてくれるものではないのだなぁと(ちょっと難しい言い方になるけど)

それまでの私は未来が不安で不安でしょうがなかった。『これから私どうなるんだろう?』『このままずっと不安を抱えながら生きていくのか?』と、いい感じに絶望していた。だから目に見えて『安心できるような現実や結果』が欲しかった。

でも、電話で色んな人と話したことで、そういう不安とか、心中にたまってた恐怖とか悩みがこんがらがってできた複雑な想いや感情なんかを、外に出すことができた。吐き出すことができたおかげで、かなりラクになった。し、不安や恐怖もかなり減った気がする。

それまでは、うまくいかない現実に焦ってばかりで、その焦りがまた不安を生んで、不安から行動するけどまたうまくいかなくて……みたいなひどい悪循環だったんだけど、その悪循環から抜け出せた。
悪循環から抜け出せたおかげで、ようやくフラットに現実を見ることができるようになったし、それまではあまりにしんどかったから、現実が灰色だった。灰色に見えていた。でも、そんな景色がちゃんと色鮮やかに見えるようになった。

現実は全く変わっていない。だが、見える景色は180°変わった。

解決できてなくても、問題があったとしても、相談したことによって、他人に打ち明けたことによって、それまでひどく窮屈だった自分の心が解き放たれて、現実をゆっくりと真っ直ぐと見据えられるようになった。

この焦りや不安をなくすには、現実の問題が解決しないと!自分の求める現実が降りてこないと駄目だ!と思ってた。でも違った。

解決せずとも、求める現実がやってこなかろうとも、焦りや不安を減らすことはできたし、見える景色も変わった。

問題の解決だけが、今の自分の心の状態を改善する手立てではない、ということに気づけた。
(もちろん、問題の解決が最優先で必要な場合もめっちゃある。けどね)

それと、タイムリーでびっくりしたこの記事↓

まさにこの前の私やん、と思った。

悩みをほどくには理想的な環境だったのだなぁ、としみじみ思った。

それと同時に、私のことを決して否定せず、優しく受け止めて、私自身を肯定してくれる仲間がいるって、やっぱり奇跡なんだなぁ、と。もっともっと、ありがたみを実感した。

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