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「酔った時」の想像

「ねぇねぇ、お酒に酔うとどうなるの?」

なんて質問は、大学生の合コンか素人モノのアダルトビデオでしか聞くことはないだろうが、今日は私が酔ったときの話をしたい。

振り返ってみると、はっきりと酔ったと思い出せるのは、20歳になりたての頃の、大学のサークル飲み会だ。
ビールを2杯ほど飲み、男性用のトイレで用を足したところ、足元がフラフラとし、意識がはっきりとあるのに立っていられなくなった。

貧血になって倒れそうになる感覚に近く、その時の恐怖から、お酒をほとんど飲まなくなった。

この時、私が経験した「酔い」というのは、アルコールをきっかけとした「身体の酔い」であり、
アルコールによる「心の酔い」というのは、別物ではないかと思うが、先に「身体の酔い」が来てしまうため、「心の酔い」に達したことがない。

人の話を聞くと「心の酔い」というのは、自分の意思がはっきりとしない、気持ちはいいが、何を言ったか覚えていない状況だということだ。

それであれば、私も「何を言ったか覚えていない状況」を作ることがある。

私は眠っている時でも、電話に出てしまう。

どういうわけか、小さい頃から、どんなに眠くても、意識が夢の中にあっても、必ず電話には出てしまう癖がある。
そして、翌朝起きても何を話したか覚えておらず、電話の相手に「実は・・・」と、その時どんな応対をしたか伺ってきた。
ほぼ全ての相手は、「普段と同じだけど、相槌が変だった」と話してくれた。

つい数年前も、学生時代の友人からの電話に、頭が眠っているのに出てしまった。
どうやら私は、「相槌がおかしい上に、普段使わないような口調だった」とのことだ。

おそらくアルコールで「心が酔った」時、おかしな相槌で、おかしな口調で話すのだろう。


そう思うと、「身体の酔い」が先に来る方がありがたいし、お酒はほどほどにして正解なのかと思う。

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