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日記20240113

社会人生活も、もうすぐ13年目が終わる。
2社を経験してきて、社内社外問わず、トータルで見ると圧倒的に人に恵まれてきたと思う。


「取引先に揉まれて成長してこい」という言葉は、何度も言われてきたし、自分も後輩に同じニュアンスのことを言ったこともある。
社内の中では体験できない「温情よりも、それぞれの会社のミッションや慣習に沿ったリアル」に触れることで、洞察力だったり、調整力が身についていく。

色々とコンプライアンスがあるのでぼかして書く。

ある年の春に出会った別業界の取引先は、初めての商談で「F****」と書かれたTシャツを着ていた。これまで自分が経験してきた取引先の、どのパターンにも当てはまらない、むしろ社内の同僚にいそうな雰囲気だが、強い目的意識と業界の未来を考え続けるカリスマのような人だった。
最初こそ「新しい取組」といった軸でご一緒させていただいたが、それが1年経って2年目となると「もっと面白くできる」「もっと盛り上げたい」「まだできる」と、1年目と比較にならない程の圧倒的な熱量で、毎週3時間は1on1をしていた。
この当時は社内の同僚よりも、一週間で、その方と話す時間が長かった。私には無い感覚や、業界への強い信念を曲げずに持ち続けていて、毎回学ぶことが多かったし、どうにか自分も力になりたいと思う、魅力に溢れた方だった。

だが、2年目も終わり3年目となったタイミングで、異動になったと話をもらった。
涙は出なかったが、どうしようもないくらい落ち込んだ。
以前に同じチームの尊敬する同僚が異動したときと同じくらい自分が落ち込んでいることに気付いた時、取引先の垣根を超えた、烏滸がましいが、尊敬する戦友のような存在だったのだと思った。

一緒に仕事をする機会は無くなってしまったが、その方は、何年後かには業界全体を動かす存在となっていると思う。

その時までには、自分も恥ずかしくないくらいに影響力を持った人間になるから、また一緒に仕事をさせてほしい。


「売れる前から不可思議/wonderboyをやばいと思えたことがすでに俺達の自慢だ」

Pellicule / 神門


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