向日葵畑のヒマワリ　#シロクマ文芸部

ヒマワリへの思いを
我慢できなかった。

街で見かけた向日葵畑
可愛い向日葵達は
太陽の下キラキラと輝いていた。

どうしても
ボクはヒマワリが欲しかった。

何日も向日葵畑に通った。
柵の外から見るヒマワリは
今日も太陽の下、元気な姿を見せていた。
水を浴びて、とても気持ち良さそうだった。

夏の終わり
ボクはこっそりと向日葵畑に忍び込んだ。
ヒマワリをゆっくりと抱き上げ
そっと向日葵畑から抜け出した。

翌朝、ヒマワリは太陽が見えない事に
戸惑っているようだった。
ヒマワリの部屋には窓がない。
太陽が見えなくて寂しかったのだろう
ヒマワリは少し悲しそうだった。

大丈夫だよ。
太陽がなくても、ボクがいるから。
小さなヒマワリを抱きしめながら
ボクはつぶやいた。

ボクの可愛いヒマワリ。

※
「ヒマワリへ」から始まる小説・詩歌・エッセイを書いてみませんか？　みんなで読み合うお遊び企画です。締切は8/27(日)21:00。ハッシュタグ「#シロクマ文芸部」をつけてください。他の参加作品１つ以上に｜小牧幸助｜小説・写真

#シロクマ文芸部
#ヒマワリへ