note村の1日 第4話 【春弦サビ小説】
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ドアが突然開かれ春風が室内に
春と海の薫りが混じり合い流れてきた。
「パイセン!どこ行ってたんすか!」
ズカズカと入ってきた女性。
何故か、ずぶ濡れで海の薫り。
突然にゃんくしーさんを
抱き上げたかと思えば、怒られている。
「あ…あのタオル」
ミモザから渡されたタオルを受け取る女性。
「ありがとうございます💕ニ餡串パイセンかと思ったら違ってて、ビックリしちゃいましたよ!」
「ビックリしたのは、私の方だよ。君がスズムラさん?」
「はい!めっちゃ似てますね!」
「わかった。わかったから離してくれないか」
にゃんくしーさんにもタオルを渡し
二人を見守る。
「じゃ!ニ餡串パイセン見つけに行くんで!」
と女性が玄関に向かう。
「スズムラさん、ニ餡串の妄想族だよね?」
にゃんくしーさんの言葉に
ビクッと肩を震わせる女性。
恐る恐るといった雰囲気で振り返るスズムラ。
「無理無理!無理ですからね!」
「私をこんな状態にしたのが君でも?」
「………すいません」
あれやこれやとお説教されているうちに土下座しているスズムラ。
真面目に聞いているかと思えば、いきなり立ち上がり奥に隠れていた檸檬ちゃんを見つけて駆け寄っていく。
慌てたミモザが追いかける。
「キャワワ♥え!めっちゃ可愛い💕」
檸檬ちゃんが逃げないって事は悪い人ではなさそうだとミモザは安心した。
ミモザは、チラッと見えたスズムラの
手首に巻き付いた千切れた手錠は
見なかった事にして皆のお茶を用意し始めた。
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こちらのリレー小説は、『春弦サビ小説』の企画に参加しています↓
✨追記
『note村の1日』に可愛いテーマ曲ができました🙌
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