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TRPGやマダミスで「可愛いロールプレイ」をするための3つの秘訣(ハヤト式)

この前、プロの某アナログゲームデザイナーさんとマーダーミステリーで遊ばせていただいたとき、こんなことを言われた。

「今まで、男の人がやる女の子のロールプレイ苦手だったんですけど…ハヤトさんのロールみてはじめて可愛いって思いました」

これまでも色んな方に「ハヤトの女の子ロールプレイは可愛い」と褒められることが多かったのだが、『初対面』の『プロ』の方に言われると思ってなくて、かなり変な自信がついてしまった。

また、ハヤトは、初めての創作が「夢小説」だった、という(かなり業の深い)原点があるため、「キャラクターの可愛さの表現」には、他の方より経験値が高いという自負もある。

そこで、自分なりに自分の「可愛いを表現するためのロールプレイ」について今一度見つめ直してみたところ、色々ノウハウが見えてきたので備忘録も兼ねてここに記しておく。

まず、先に結論だけ書くと

・「台詞」×「表情」×「仕草」の相乗効果を狙う!
・表現に困ったら「可愛い」を使う!
・笑顔と照れ顔は最強!

この3つとなる。
詳しくは下で解説してゆく。

そもそも何が「可愛い」んだ?

広島大学大学院総合科学研究科の入戸野氏による「”かわいい”感情の心理学モデル」によると、

対象と自分との関係性を評価することで生まれる感情が”かわいい”である

つまり、「可愛い」というのは、「可愛さを感じる自分」と「可愛いと思う対象」の2つが存在していて、「対象の属性を自分が評価した結果の感情」だ。

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たとえば、いつも「笑顔」で、「明るくて」、だけどちょっと「照れ屋」で、「低身長」の、「美少女」である、「あなたのことが大好きな」、「妹」のようなキャラクターを思い浮かべてみて欲しい。

このキャラクターに対して、「かわいい」と思った人は、カギかっこのついた属性のうち、どれかの属性、または複数の属性に対して『可愛いものである』と認知しているというわけだ。

そうである以上、「可愛い」ロールプレイにおいては、キャラクターの表現や仕草によって「相手が『可愛い』と感じる属性」を相手に認知してもらう必要がある。

だが、「可愛い」という感じる属性は人によってかなり違う。
先の入戸野氏も、「人によっては、”人体模型”のようなふつうの人がかわいいと思わないものをかわいいと感じることもありうる」と記している。

そこで、ロールプレイをする上で、相手が「可愛い」と感じる属性を的確に射抜くために、まずはロールプレイで表現する属性の「量」を増やす。

ポイント① 「台詞」×「表情」×「仕草」の相乗効果を狙う!

ロールプレイは、主にキャラクターによる「台詞」、「表情」、「仕草」の3つで表現される。(もちろんそれ以外の表現方法も多数あるがここでは割愛する)

効果的に「可愛い」ロールプレイをするためには、このうち1つだけではなく、これらを複数重ね合わせて、キャラクター表現の量を増やすのが良い。

ここで、ハヤトの書いた魔法学園RPGハーベストのシナリオ「追憶の中の真珠星 〜Unraveled Asterism〜」における以下のシーンの一部を見て欲しい。(ネタバレはないのでご安心を)

スピカはぱーっと明るい顔になって、店員さんを呼んで注文すると、にこにこしながら君の顔を見つめてくる。
「ふふっ、ハーベスト以外で君に会うのって、なんだか新鮮で……」
「PC1くんのこと、独り占めしてるみたいで、なんか、嬉しい。」
「ね、PC1くんも、わたしのこと、独り占めしてるんだよ?」
頭を机の上に伏せ、あざとい感じで彼女は君のことを覗いてくる。

このシナリオは15回程度回しているが、このシーンではほとんどのPLが「可愛い……」と口に漏らし、「会話中のPCおよびPLがほぼ必中で照れる」という(謎の)実績がある。

この部分を分析してみると、先に述べた通り、「台詞」だけではなく、「表情」や「仕草」を使ってキャラクターの可愛さを表現していることがわかる。

特に、表情は変化をつけることで、キャラクターのその時の感情の流れがさらにPLに伝わりやすくなる。

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ポイント② 表現に困ったら「可愛い」を使う!

とはいっても、自作シナリオのGMならともかく、セッション中に適切なキャラクター表現を即興で考えるのはなかなか難しい。

そこで、めちゃくちゃ簡単な方法がある。

「……っていいながらめっちゃ可愛い顔で照れてます」
「すっごい可愛い笑顔で微笑みながら、(台詞)っていいます」
「〇〇した後、可愛く会釈します」

「可愛い」表現をしたいのだから、表現に「可愛い」を使ってしまえばいいのである。

なんだその手抜き…と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、これには明確なメリットがある。

先も述べた通り、人によって「何を可愛い」と感じるかはさまざまである。

自分が思う渾身の「可愛い」を相手にぶつけても、それが相手の性癖に刺さらなかった場合、「可愛い」と思ってはもらえない。

そこで、いっそのこと、表現に「可愛い」を使ってしまうのである。

そうすると、受け取る側の「可愛い」と思う属性が勝手に自分のキャラクターのロールプレイにエンチャントされ、キャラクターの可愛さを手軽に表現することができる。

ちなみにこれは「かっこいい」でも応用可能だ。

もちろん、同じ表現を多用しすぎるとキャラクター表現が曖昧になってしまったり、本来のキャラクター像からブレが生じてしまうこともあるので、できる限り表現の幅を広くすることには努めよう。

ただ、ロールプレイは即興で行わなければならない場面が多い。そのときは「可愛い」という必殺の表現を使ってしまうのも一つの手だ。

ポイント③ 笑顔と照れ顔は最強!

人によって「可愛い」と感じる属性が異なるとはいえ、多くの人に共通する属性も存在する。

その中でもわかりやすいのが「笑顔」と「照れ顔」である。(もちろんこれらが苦手な方もいるかもしれないが、決して多数ではないはずだ。)

キャラクターの性格上、「笑顔」や「照れ顔」をあまりしない、という場合もあるだろう。

だが、そのうえであくまで「可愛い」ということをロールプレイで表現したいならば、逆にそういったキャラクターがエンディングで笑顔や照れ顔を見せることで、そこにギャップが生まれ、そのセッションの「可愛さ瞬間最大風速」が生まれる可能性も高い。

また、笑顔や照れ顔以外にも、万人受けする表現をあらかじめストックしておいて、場面に合わせてそれらを使用することで、自然に「可愛い」ロールプレイをすることができる。

以下は、ハヤトがよく使う鉄板の「可愛さ」表現の一部である。
(というかただハヤトの性癖に突き刺さるリスト)

・照れて耳まで真っ赤になる
・恥ずかしさから、両手で顔を隠す
・人差し指を唇にあてる
・両手で相手の手をぎゅっと握る
・じっと目を見つめて話す(その後に照れで顔をそらすと最強)

さいごに

ここまで読んでくれてありがとうございました!!
正直かなりトチ狂った文章書いた気がします!もう勢いで書ききりました!

でも、可愛いロールプレイって、突き詰めれば、セッションの雰囲気を温かくしたり、楽しくすることができる1つの手法なので、ぜひ皆さんにも可愛いロールプレイにチャレンジしてみてほしいです!!


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