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今日は私の悩みを聴いて欲しい

突然このタイトル(笑)

毎日モヤモヤしているのは、これが理由なんだよ!と、わかってはいたものの、完全に自分の中でループ状態が起きていて、何も解決できないままなので、今日は書こうと思います。

意味がわからないと思うので
とりあえず自己紹介。

私は東京の三鷹という街で、本棚ばかりの場所スズメベースをやっています。

元々は第3セクター的なところがやっていた場所で、自分の大切にしている本を並べて、3年ちょっと地域図書館としてやっていました。

その場所が本当に急遽なくなることが決まって、2500冊くらいの蔵書ごと出ていかなければならなくなりました。行先に困って、やめることも考えたけど、一般の店舗物件を借りて、地域図書館を続行することにしました。それが4年前のことで、新しい場所をスズメベースと名付けました。

お気づきの人もいると思いますが、地域図書館は収入がないです。それなのに、一般の店舗物件の家賃を払わなければならないという、とんでもないことを私ははじめてしまった訳です。

しかも本はがんがん盗まれるし、変な人も入ってくる。子どもたちの本の扱いは適当で、保護者も一切出てこない。自分のお金を出してまで、みんなにサービスすることにやっと疑問を感じて、スズメベースをはじめてもうじき1年という時に、地域図書館をやめました。

代わりにはじめたのは、有料会員制の本のサロンでした。はじめる直前に新型コロナ騒動が勃発。入会受付をはじめた1週間後に、緊急事態宣言が発令されました…。

結局、その後どうしたらいいかわからないまま、少しの会員さんたちとサロンは続けました。会費じゃまるで足らないので、ずっと自費持ち出しです。

それさえも昨年の3月に解散。今度こそ本当に、スズメベースをやめようかなと思ったもののやめきれず、昨年の秋から仲間を募集しました。

スズメベースと私の現状は
今こんな感じです。

スズメベースはマンションの1室ではなくて、三鷹駅前のメインストリート1階にある店舗物件なので、その利点を存分に利用した方がいいと思って、背水の陣さながらの思いで新しいやり方を考えて、仲間の募集をはじめました。

やりたいことや、スズメベースに関わる度合いによって、会費の月額を変えて、仲間内でスズメベースを使ってやりたいことをしよう!というもの。

家賃と電気代とwifi代を、自分も含めた仲間全員に、順当に負担してもらう。私はビジネスとしてやる訳じゃないから、それだけ。だから他のスペース貸しより安いし、さらにいろいろな得なことがついてくる。

変なシステムだけど、おかげさまで何人か仲間が集まりました。対人サービス、物販、コワーキングスペース、読書会、お教室みたいなもの…などを、それぞれが展開しています。

では今スズメベースで、私は何をやっているのかというと、本の貸し借りをする「スズメの本棚」というサークル活動をやっています。

そんな私はスズメベースの
本のことで悩んでいます。

この悩みは周期的にやってくることなので、これまでのことを知っている人からすれば、「また始まったぞ!」と思うことだと思います(笑)

私の悩みは「スズメベースの本って、もしかして不要なのか?」ということです。

闇雲に~とか、悲観的になってるとか、そういうことでは全くなくて、単純に現状を見て感じることです。

スズメベースは、私やメンバーが希望する日時に開けています。大体メンバーの曜日や時間は決まってきてるけど、決めた曜日じゃなきゃダメ!ってことはないし、時間も同様です。メインメンバーならば、使う人がいない日時は、事前に予約をすれば自由に使える。

私がやっているスズメの本棚は、サークル活動といっても、会員で集まって何かするのではなくて、スズメベースが開いている時に出入りして、本の貸し借りを自由にするものなので、私はスズメベースに毎日いるのではなくて、基本的には水曜日に行って、新着本を置いてきています。

今現在のスズメベースは、メンバーがやっているリフレを受けにくる人や、買い物に来る人がメインです。私が行く水曜日だけは、地域図書館時代とあまり変わらず、誰かと話したい人が来る。でも話したい人は、あくまでも話したい人な訳で、スズメベースの本には全く興味がない。

もし以前のように、本の無料貸出をしているならば、買い物に来る人も気軽に本を手にできて、中には借りていく人もいるかもしれない。でも今は有料のサークル活動なので、よっぽどな人じゃない限り、買い物に来た人は本に関与しません。話しに来た人も、本に関与しません。

そう、ほとんどの人が本に関与しないんです。

結局のところ「本は難しい」に
いつも行き当たってしまう。

私がもっと真剣にサークルの会員を募集すればいいのかもしれないけれど、本って難しいんですよね…。

それに、多くの人が何を求めているのか、スズメベースにいるとわかってしまうんです。新型コロナのこともあって、誰かと話がしたい、誰かと何かをやりたい…そういう人が以前より確実に増えました。本ではない。

本を読む人は減っているみたいだし、スズメベースの本は求められていないのかな…と感じます。(ただし、無料ならば求められる)

本の貸し借りは、借りたら返さなきゃならない。買うのとは違うから、1度来ただけでは済みません。「この1冊だけが読みたい!」という場合も、仲間にはならない。本屋とも違うし、貸本屋とも違う。図書館とも違う。そこが良さでもあり、ネックな点でもあります。

本、求められていないな~と感じながらスズメベースへ行くと、いろいろな意味で辛くなります。私は何をしに三鷹まで行っているのか…。新着本を姥捨山に置きに行くため?

スズメベースは狭いので、面積を有効に使わなければもったいないと思うし、本は置物じゃないから、読まれてこそ!じゃないですか…(泣)

合理的かつ短気な私が
初心と現状の渦に突入…。

ほとんど手にされることのない本がなければ、物販をしたいという人のための場所をもっと増やせます。今は4席しかない席を、もう少し増やすこともできる。

ただ問題なのは、私自身は物販も対人サービスもしていないこと。商売としてスペース貸しをしているのではないこと。今でも本のためだけにスズメベースを借りているので、本をスズメベースからなくしてしまったら、私がスズメベースをやっている意味がなくなる…ということです。

そう考えると、私は何をしているんだろうな…と思います。

本を私1人で抱えこんでおくだけにしたくないし、本の話をいろいろな人としたくて、地域図書館やスズメベースを始めたのに、今の状態はどれにもなってない。やりたいことが1つもできてないぞ!と。

スズメベースを商売として、スペース貸しや棚貸ししているならば、こんな悩みはないのかもしれないし、私がもし裕福ならば、どうでもいい悩みなのかもしれません。お金が解決することもあるし、お金で安定や余裕を得ることもできるので。

最後に…。

結局のところ、私の力不足なんだろうな~とも思うし、私が本当にやりたいことは、スズメベースの面積や形状では難しいような気がします。

スズメベースは本をどけなくても、まだ物販用の棚に空きがあるので、仲間は現在も募集中です。物販などの仲間が増えて、空き時間の取り合いになるようになったら、いやそうじゃなくても、私は定期的にスズメベースにいるのはやめるつもりでいます。

先程書いた通り、スズメベースにいることが辛いというか、空虚になってしまったからです。いい本棚だなと思う程、スズメベースにいるのが辛くなります…。

私は本の活動をするために、毎週水曜日にスズメベースへ行っているけれど、本のことや、本の話をすることは、今となってはほとんどないです。そのことに本当はかなり落胆しているけれど、そう見えないようにしてきたし、考えないようにしていたんだと思います。

でも自分を騙し続けていることに疲れたし、そんな思いをしてまで行く必要があるのかな…と思うようになりました。私が行かなくても、スズメベースを使いたいと思っている人がいる。今はそれでいいのかもしれない。

これならばもしかして、盗まれるし汚されるし、また月々の自己負担が増えるけど、無料貸出に戻した方がいいんじゃないか?!と思う時もあります。でもそれは警備さんから反対されたし、もうこれ以上の自己負担は無理なので、戻ることはしません。(と、自分に言い聞かす)

スズメの本棚のメンバー集めのいいアイディアが浮かんだり、スズメベースで何かやりたいことが出てきたら、また三鷹へ足繁く通うんでしょうね。

スズメベースから本をなくしてしまった方がいいのか、視点や考え方を変えるべきなのか。さて、どうすればいいのかな。

東京三鷹生まれの三鷹育ち。自分の居場所を求めて富良野、京都、東京多摩地区を転々としたのち三鷹に戻り、以降ずっと三鷹に在住。2016年2月、本好きと、長く続いた居場所探しの経験を活かし、地元でゆるい感覚のまちライブラリーをスタート。ひっそり人好き。地域クリエイター。