今日の1枚(2023/2/21)
世界は美しいシーンにあふれている。
今日の1枚は、雪のトンネル。
この構図は、何度か使った。
だけど撮らずにはいられない。
ため息が出るほど、美しいと思うから。
昨夜からまた雪が降り始めた。
朝、カーテンを開けたら、20センチほど積もっていた。
雪がしんしんと降る…という表現がある。
降り始めではなく、ある程度積もった時に使うといい。
雪は音を吸収するので、粉雪や牡丹雪は、本当に静かに積もる。
あたり一面し~~~んとして、無音の世界は、まるで水の底にいるかのようだ。
そういう時にしんしんという表現がぴったりくる。
私が金沢に来たのは中学2年の時。
初めて雪を見た。
夜中に窓を開けると、ほの暗い空から、白い妖精たちが後から後から舞い降りてきた。
すでに1メートル以上積もった上に、ふんわりと着地する。
静けさの中、本当にしんしんという音が聞こえたように思った。
雪女の吐息のような音だった。