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ゲーミングPC組み直し(Core i5-13600K構成)

今回、長文なので適当に読み飛ばすことをオススメします。
念のため警告ですが、自作PC未経験者の場合は構成を参考にしないように。スペック不足なら後で入れ替えてやろう程度の心構えで組んでいますので。

思い立ったらなんとやら。

 ここ4年程度は自作PCで運用していました。安定性は問題なし、ここ数年、PvPゲームもそんなに必要スペックが向上しないのでまだまだ性能も問題なしといったところなのですが。

現PCの主要部品構成

  • マザー:msi MPG Z390 GAMING PLUS

  • CPU:Intel Core i5-9600K

  • メモリ:CORSAIR VENGEANCE LPX DDR4 2666MHz 16GB*2(32GB)

  • クーラー:サイズ IZUNA

  • GPU:玄人志向 GALAKURO RTX 2070 8GB

  • 電源:玄人志向 STANDARD 80 PLUS Silver 650W

  • 2.5インチSSD(C:):Crucial MX500 1TB

  • 2.5インチSSD(D:):SanDisk Ultra 3D 1TB

  • HDD(E:):Western Digital WD Green 1TB

  • ケース:サイズ 旋風

当時20万円クラスの性能、今でも15万円で売れるクラスの性能してるんじゃないでしょうか。とはいえ4年もすればどこか部品にガタが来ますし、第9世代Core i5もそろそろしんどくなるのでは感、RTX-2070すらも古くなり始めた感が。RTX-4060、RTX-4070が発売される前に、それら搭載可能なスペックで組み直したいなぁ、とぼんやりと思いつつ大須のツクモ電機を物色してた訳ですね。

大須で物色

 次もi5のK付にしたい、そうするとi5-13600Kが選択肢なのでチップセットはZ690またはZ790になるけど、どっちもATXは高い。かといって、i5と抱合せ販売はZ690でもmicro-ATXだったり、そもそもオーバークロック不可のB760、H770だったり。
ふと、棚の片隅で、Z690のATXマザーボードが2万円で投げ売りされたのに気づいたんです。その場で調べたら、Z690のATXにしてはエントリー帯とはいえ、今買おうとすると3万円以上するモデル。

買わない手はない。もう一通り主要部品揃えてしまえと、店員さんを確保。Z690マザボとi5-13600Kで組むにはケースやCPUクーラーどうしたらいいか尋ねつつ、マザボ、CPU、ケース、CPUクーラー、電源ユニット購入。
自作勢の場合、こういった重要な部品はショップで店員さんに相談したほうがよいです。かみ合わせが悪いなら教えてくれますので。あと、組み立て途中に破損した場合にショップが交換代金一部肩代わりしてくれることもあります。CPUのピン折ったとかいう場合の補償ですね。

通販でも物色

 後日、Amazonで残りの部品を注文。ストレージ、メモリ、予備のSATAケーブルなど。
グリスは熊グリス(Hydronaut)が残ってたし、拡張カード(サウンド、地デジチューナー)、5インチDVDマルチドライブ(BD対応)は流用。グラフィックボードも今のところはRTX-2070を暫定で流用。

いざ、組み立て

主要部品構成

  • マザー:GIGABYTE Z690 UD AX DDR4

  • CPU:Intel Core i5-13600K

  • メモリ:CORSAIR VENGEANCE LPX DDR4 3200MHz 16GB*2(32GB)

  • クーラー:DeepCool AS500 PLUS

  • GPU:玄人志向 GALAKURO RTX 2070 8GB(※据え置き)

  • 電源:玄人志向 KRPW-GK750W/90+ 750W(80 PLUS Gold)

  • M.2 NVMeSSD(C:):Silicon Power P34A60 512GB

  • 2.5インチSSD(D:):Silicon Power Ace A55 2TB

  • HDD(E:):Western Digital WD Blue 2TB

  • ケース:Antec P10 FLUX

ストレージの選択にクセがあるものの、手堅い構成なんじゃないでしょうか。

部品選定基準

 CPU、マザーボードは上述の経緯。
CPUクーラーについては、ツクモ店員さん曰く、i5-13600Kだと最低でもツインファン空冷か簡易水冷じゃないと余裕が無いらしいとのこと。でもツインファン空冷だとメモリとの干渉がちょっとよくわからなかったので、確実に干渉しないやつを選択した結果。LEDで光らせるつもりはなかった。

ケースはセール販売されていた上、5インチベイ搭載、クソデカCPUクーラーとグラボ積める容積、透明なパネル使われてないからという理由で。
このケースだと組んだ後にパーツが光ってても見えないんですけど、見えると落ち着かないしパネルが割れるリスクに怯えたくもないので
電源はBTOのi5-13600K搭載ゲーミングPCを参考に750W。
他は必要な分を手頃な価格でまとめた感じ。ストレージ容量に関しては、Dドライブがゲーム用、Eドライブが写真保存用で大きめにしてあります。

途中、省略。

BIOSアップデート

 さて、部品を組み込んだところで、ひと手間。
このマザーボード、Z690でしたね?Z690で13世代Core iシリーズに対応するにはBIOSアップデートが必要です。
前のPCでアップデートファイルを準備する必要があったり、LANケーブル指しておけば他に準備不要だったりとマザーボードごとに異なるので下調べか店員さんへの確認は念入りに。
今回、アップデート手順は以下参考。

マザーボードのBIOS Flash用ポートにUSBメモリを接続
USBメモリ上のアップデートファイルを用い、BIOSアップデート実行

GIGABYTEの場合はボード上のQ-Flashボタンを押すとアップデートしてくれるとのことでしたが、実をいうと、画面とマウスさえ繋げればBIOSからQ-Flashメニュー選択できたので、Q-Flashボタン不要でした。
そんなことある?
というわけで、アップデート完了。

ストレージ装着

 今回はクリーンインストールは行いません。Win10→Win10の引っ越しなので。一旦は現PCから引っこ抜いた2.5インチSSDで起動した後、M.2 SSDにクローンします。1TB→512GBでのクローンなので、PC使わずにクローンできなかったんですよね。他ドライブはPC使わずクローン可能なので、SSD/HDDドックでクローンしてました。

既にM.2 SSDは組込済
CがM.2 SSD、Dが2.5インチSSD、EがHDD、Fが5インチDVDマルチドライブ

組み込んだ後、クローンしたメディアの未割り当てパーティションの整理もやってます。

組立完了

5インチベイが上部にあるが、撤去可能らしい

中身はすっかすか。裏配線はぎっちりだけど。
P10 FLUXは最近の内部を見せるゲーミングPCケースと同様の設計で、容積重視、5インチベイ以外のストレージ用はどこかしらに隠されるような配置になってます。

3.5インチベイのラックは電源ユニットの覆いの内側にあり、撤去も可能

3.5インチ対応のベイは2つ3つしかなくHDDガン積み不可、3.5/2.5インチベイともに配線に埋もれる形となるため、ストレージに関してはやや扱いが良くないです。とはいえ、今どきゲーミングPCでRAID構成する人は居ないだろうとは思いますが。一方、徹底的な裏配線のおかげでマザーボードのスロットへの部品やコネクタの脱着は楽です。
4年以上前の設計のケースはフロントパネル裏に3.5/2.5インチドライブをガン積みできるラックがあるのが主流、下手をするとネジ止め一切なしで手軽にストレージを脱着、配線できました。

現PCで使ってた旋風ケースはこっち。代わりにラックがグラフィックボード長の制限になる短所があり、トリプルファンモデルは搭載が厳しい感じでしたが。

ベンチマーク

システムはちゃんと起動したので、計測。CPU、GPUでベンチマークしている時はP10 FLUXのファンコンは「強」にしています。

CPU

CPU性能はCINEBENCH R23でこんな感じ。Z690だからか、電力制限はデフォルトで無制限(AUTO)でした。クロックは5.11GHz、温度は75℃程度で安定したので空冷で冷却は足りている様子。室温が20℃程度の状況では、アイドルだと30℃以下です。

軽度のオーバークロック中

Intel Speed Optimizerでオーバークロックかけた状態でも計測。
この場合、最大クロックは5.31GHzまで引き上げがかかり、温度は2つのコアが80℃少し超えた程度。オーバークロック常用でも大丈夫そうです。

GPU

FF XVベンチマーク、フルHD高品質で。といってもRTX-2070据え置きなので頭打ち。GPU温度は65℃、CPU温度はせいぜい50℃なのでこれも冷却問題なし。アイドル時のGPU温度は35℃、この温度だともはやグラフィックボードの冷却ファンは停止しているため、ケースのエアフローが優秀なんでしょう。

SSD

M.2 NVMe SSD計測結果
2.5インチSSD計測結果

SSD性能はCrystalDiskMarkで計測してこんな感じ。シーケンシャルRead/Writeが製品の公称値を上回ってるのがちょっとよくわからないけど、負荷時、アイドル時ともに40℃前後で安定しているので冷却問題なし。M.2 NVMeがヒートシンク付きでこの程度なら安心して使えます。

雑感というか。

驚いたこと

 密閉静音ケースちょっとナメてかかってましたが、思ったより給排気多いし冷えてるしで嬉しい誤算。
i5-13600KについてはK付きとはいえi5で爆熱ってのはちょっと驚きました。Core i 第13世代が力業で性能を上げているのもあるのですが、i7まで行くと本気出すならもはや空冷運用不可で簡易水冷必須と。

未経験者向け事項

 自作PC組むとき、初心者は以下のどれかでパーツ構成決めることをオススメします。

  1. 用途またはCPU、グラフィックボード等の要求をPCショップ店員に提示

  2. BTOパソコンの構成を参考にする

  3. Youtuber等の構成を参考にする

オススメは1。一通りの主要部品を提案してくれます。ここで自己判断に走ると、そもそも部品がケースに収まらないかもしれません。電源の能力が不足して起動しないかもしれません。ショップ購入だと選択肢が少なく金額自体は通販より少々高くつくかもしれないですが、悩む時間が短くて済むので時間的コストが小さく、返品、保証対応の手厚さ等を考慮するとむしろ安上がりです。
2については部品相性は確実ですが、BTOの特性上、完全コピーだと拡張性が低い可能性に留意しておいてください。動画作成やゲーム配信を後でやりたくなったとしてもすぐ対応できないかもしれません。
3はやや危ないです。安易に激安ゲーミングPC構成とかに飛びつかないようにしてください。ドスパラ等PCショップのスポンサー付きなら信用してもいいかなと思います。

そもそも自作のメリットある?

 自由に組替えられること、それだけ。
こだわりが無いならBTOの方が圧倒的に安上がりです。金額だけではなく、保証対応も。そして届いたその時から電源繋げば動くことが保証されているのは圧倒的。反面、中の部品組替えしたらその瞬間に保証が切れるので改造はできません。

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