AI予測とレコメンドサービス
最近「おトク」とか「あなたにお勧めの・・・」といった通知や表示がやたら目につきます、多分正体はいわゆる「レコメンド・サービス」訳すと利便性の押し売りです。個人特定情報、俗称「個人情報」の収集が難しくなり、利用者も敏感に反応するため手段を変え「個人を特定しない情報」を集めていると思います。
個人を特定しないとは文字通り集団での「個人識別、特定」をしないだけのことです、例えば個人の嗜好、消費行動などです。これこれの嗜好、消費行動などの情報が標的となっていると想像します。
これらの情報を収集、蓄積してどう活用するのか、ずばり「AI予測」のデータとしての利用です。冒頭のおトク、とかあなたにお勧め、に反応、回答することはこのデータ収集に協力しているということです。
この手のサービス提供事業者は「特定個人情報」ではないので現行法上なにも問題なし、と主張するでしょう。実際そのとおりです、現行法上の問題はないでしょうが法律より大切なモラル、そういった観念を持ち合わせていればですが、は問題なしと言い切れますか。この手の事業者に倫理観を求めても無駄でしょうからここではやめておきます。
AI予測がおトクとかお勧めで終われば問題提起するつもりはありませんが、この蓄積された出所不明な嗜好、消費行動情報をもとにした予測を使って将来を評価、判定するとなると話は違ってきます。
SF的な話にしか聞こえないでしょうが「この手の嗜好、消費行動の個人は20年後破産の確率が高い」とAI予測されれば長期融資は難しくなるかもしれません、現在のAI予測は人間のモラルは守備範囲外です、どちらかというと予測を狂わす「雑音」です。
結局何を言いたいのか、一言でいえば「AI技術者」は高いモラルを持て、ということです。