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ドイツの職場の人たち

ドイツで働く同僚について。

日系企業、スタートアップ外資系企業、ドイツ企業を経て見てきた周りの同僚たちについて。

個々の強い個性の同僚たちについては改めて楽しく紹介したいと思いますが、ここではだいたいどこの会社でも見受けられる同僚たちの職場での振る舞い、雰囲気について紹介します。

ドイツ人の特徴として日本人とよく似た性格・性質で働きやすいと聞いたことはありませんか?

実際どんなドイツ人を見てきたか経験談を紹介したいと思います。

・日本人と似ていて時間に厳しい?

・仕事中の振る舞い

・まじめ

・コミュニケーションがストレート

・残業をとことん嫌う

・日本人と似ていて時間に厳しい?

これは人によります。あとは企業の規模であったり社風であったりにも左右されます。友達のポーランド人が働いていた中小企業では会議の時間にまず人が集まらなかったそうです。キャンセルの通知もなし。

ラテン系の企業や国での会議に比べたら時間を守ると言えるでしょうけど、私のドイツ人上司も必ず時間に遅れて会議参加していました。彼はまた話がとても長いタイプなので、会議も常に時間オーバーでした。イタリア人でもスペイン人でもきっちり約束覚えて時間厳守の人もいるのでここは人・企業文化によると理解したほうが良いでしょう。

・仕事中の振る舞い

この点は一切日本人に似ていません。というより真逆だといえます。他の国がどうなのかはわかりませんが、ドイツでは余程忙しくない限り皆自由なおしゃべりの時間を過ごしたり、ネットサーフィンしたりしています。さすがに長時間ネットサーフィンはないと思いますが、会社のパソコンで同僚とプライベートな調べものするのは日常茶飯事です。

一応上司が来るとこうした行動は多少控えるようですが、基本的にどうどうと私的なおしゃべりやネットサーフィンしている同僚を見かけます。上司とネットサーフィンするシーンも。とはいえ、5分10分程度です。

特に日本人駐在員が上司だった場合、駐在員がドイツ語を理解しないのをいいことに目の前に座っていても1日中仕事以外のどうでもいい内容を話し続けている風景が日常でした。もちろん駐在の方は夜も寝る時間を惜しんで業務に集中されておりましたが。。。

日本では考えられないですが、タスクを達成すれば問題ない、との見解なのでしょう。

ドイツ人にとって休憩・休暇・休むこと、はとても大事なことなので、休憩なしに働く人がいるならばすこし休むよう注意を受けるでしょう。効率も悪い、と皆口をそろえて説得してきます。

・まじめ

仕事中の振る舞いに関連しますが、日本人の働き方から見てまじめ、とはいえないでしょう。

休暇から戻ってきた場合は、溜まったメールの処理より休暇がどうだったかの報告会が重要です。日本で働いていたころは長期休暇後の出社初日はお土産配って溜まった業務の処理に明け暮れていましたが、ドイツでは初日はまず休暇の報告、そしてメールを落ち着いて読む、といった感じです。大体どの会社も同じ雰囲気でした。この文化になれるのに大分時間がかかりました。

ドイツに駐在予定の方は是非休暇後の部下に休暇がどうであったか聞いてみてください。とても重要なコミュニケーションです。自分の休暇の後も、自分から休暇がどうだったのか報告してみてください。信じられないと思いますが、ドイツではかなり重要な会話の一部です。

むしろ休暇についてお互いコミュニケーションをとらなければ不審に思われるでしょう。

・伝え方がとてもストレート

これもよく耳にすると思いますが、そのとおりです。むしろ想像を超えるストレートさに日本人は心が折れること間違いないでしょう。私自身も何度もショックを受けました。それもクリティカルヒット。

安心してください、彼らに悪気は一切ありません。正直なだけなのです。

私たち外国人にストレートなだけではなく、ドイツ人同士も、むしろドイツ人同士なら更なるストレート渡の高い会話を目撃してきました。窓を開けるか・開けないかでもヒートアップです。

両者ともにひかず、横で聞いてるこちらがヒヤヒヤしましたが、議論の後は後腐れなしで普通に楽しく会話するのがドイツ流のようです。

・残業をとことん嫌う

ドイツでは残業が存在しないと言っていいでしょう。余程ブラック小規模企業でない限り、残業は厳しく制限され、国から監督されています。

もちろん従業員も残業が大嫌いです。そうはいってもビジネスなので業務時間が長引くこともありますが、そうした際は別の日の忙しくない日を残業消化の休日に充てたり、早めに帰宅することが可能な制度が充実しています。(私が働いたとある中小企業は多少ブラック気味だったので残業アリ、消化制度も認められない社風でしたがドイツでは稀でしょう。)

平日の夕方は皆自分の好きな予定を入れているので、残業は本当に嫌われ者です。

時間を守る話につながりますが、会議の時間にずれが生じ、開始時刻が夕方になる場合は主に部下たち参加者がものすごい勢いで抗議してきます。この点時間厳守が尊重されてると言えますが、一方上司たちは会議延長常習犯なのでどちらともいえないですね。繰り返しますが、人によります。

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