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こう言うの好きです:ドラマ評「スロウトレイン」

野木亜紀子さん脚本作品。(TVerで視聴)
この話、すごく好きです。
「海に眠るダイヤモンド」が気合入ってて、多分傑作なのもわかってたんだけど、ちょっとやっぱり重そうかなぁとも…と結局スルーしちゃったんですけど、この「スロートレイン」の抜け具合はすごくすごくはまりました。
いや一抜けてるようで、実際には深いっていうのはよくわかるんですけどね。

<概要>
『スロウトレイン』は、2025年1月2日にTBSで放送された新春スペシャルドラマです。脚本は野木亜紀子さん、演出は土井裕泰さんが手掛けています。主演の松たか子さんをはじめ、多部未華子さん、松坂桃李さん、星野源さん、チュ・ジョンヒョクさんなど、豪華なキャストが集結しています。

物語は、鎌倉に住む渋谷家の三姉弟、長女の葉子(松たか子)、次女の都子(多部未華子)、末っ子の潮(松坂桃李)が、交通事故で両親と祖母を同時に失った過去を抱えながら、それぞれの人生を模索していく姿を描いています。特に、都子が突然「韓国に行く!」と宣言したことをきっかけに、物語は日本の鎌倉から韓国の釜山へと展開し、家族の在り方や個々の幸せについて深く考えさせられる内容となっています。 

(ChatGPTサーチ)


観る前は野木亜紀子版「海街diary」と思ってたんですよね。
だって親が死んで姉妹(と弟)だけ残されて鎌倉で一軒家じゃん。
でも入り口は同じところかもしれないけど、全然違うところに連れて行ってくれました。


作品のテーマとかっていうのは、あんまり考えても仕方がないかもしれないけど「孤独とひとり」っていうのはその1つかもしれないなぁ。
ファミリードラマの「孤独」っていうのも何なんだけど、描かれるっていうのは確かだと思います。


ヒロインの松たか子はひとりでも生きていける女性ですよね。
だって元恋人と担当小説家にあれだけ厳しいこと言えるんだもんw。
あれだけのことが言えるのは自分自身がしっかりとある証拠。
でも、ひとりでいる事は、孤独とはまた違うっていうことなのかもしれない。
ヒロインは(マッチングアプリの男性が言うように)ひとりであっても孤独じゃない。
ひとりで居ることをおそれもしない。
だから妹弟の背中を押してやれるのです。
いや、マジつよい。
ラストでヒロインがひとりで生活してるのも、新しい家族の形ができるところも、なんだかすごく嬉しかったな。


この家族が20年後どうなってるのかっていうのはなんとなく見てみたいような気がします。
現実の厳しさに直面して、それぞれ苦悩を抱えている…なんてことにはならなくて、それぞれがそれぞれの幸せを抱えながら淡々と生きている。
そんな姿があればいいなと思います。
そういう風に自分もなれたらいいかなって言うことかな。


鎌倉にこんな一軒家を持っていて、それぞれが生活にも困らず生きていけている。
今の日本じゃファンタジーみたいなもんかもしれないし、ファミリードラマっていうのはもうそんなふうにしか成立しないのかもしれない。
ちょっと批判的に見ると、そんなことも考えたりしますけどね。


#ドラマ感想文
#スロウトレイン
#野木亜紀子

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