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道徳とは違うところで堅持すべきものもある。#虎に翼

#虎に翼
#第14週

「謝りませんよ、私は。
先生のひと言で心が折れても、そのあと気まずくても、感謝と尊敬はしていました。
<世の中そういうもの>と流される辛さを知る。それでも理想のために周りを納得させようと踏ん張る側の人だと思っていたから。
私は最後の最後で、花束であの日のことを<そういうものだ>と流せません。先生に自分も雨垂れの一滴なんて言っても欲しくありません!」

穂高「ああ〜!はあ〜!謝ってもダメ、反省してもダメ。じゃあ私はどうすればいい」

「どうもできませんよ!
先生が女子部を作り、女性弁護士を誕生させた功績と同じように、
女性部の我々に<報われなくても一滴の雨垂れでいろ>と強いて、その結果、歴史にも記録にも残らない雨垂れを無数に生み出したことも。
だから私も先生に感謝はしますが、許さない。納得できない花束は渡さない。
<世の中そういうものだ>と流されない。
それでいいじゃないですか!
以上です」



いやぁ、痺れた。
人情としては賛同できないんだけど、それでも響いてきた。
大人になれよ
なんだけど、いや、ほんとにそうか?
とか。
300万人を超える死者を出した戦争の直後で、「一滴の雨垂れ」と簡単に片付けていいものかどうか…っていうのも感じたなぁ。


感謝はされているんだしね。
全肯定してくれ…ってのは先達の我儘かもしれん。
寂しいけど。


そしてそういう寅子もまた、決して全肯定されるべき人間でもない。
そこは次週に持ち越し…

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