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書記が物理やるだけ#365 渦の性質

流体力学における渦について簡単に見ていく。


問題



説明

完全流体の方程式について復習しておく:



流線とは,ある瞬間における流動の方向を示す曲線群のことであり,速度ベクトルの軌跡からなる。


は自然現象でも多く見られ,数学的には回転rotにより表される。


循環とは,ある閉曲線における速度を指す。


解答

強制渦は周速度が距離に比例する渦であり,ペットボトルを勢いよく回した時にできる渦に近い。一方で,自由渦は周速度が距離に反比例する渦であり,風呂場の栓を抜いた時にできる渦に近い。また,両者の中間であるランキン渦が近似モデルとして用いられる。


重要な違いとして,微小面積における流れの変化より「強制渦は渦あり・自由渦は渦なし」であることが挙げられる。


ランキン渦の基本性質を以下にまとめておく。


具体例として,2次元流れの各パラメータを計算する。これより,流線は円の軌跡であり,渦度0より渦なしの流れであることがわかる。


速度を極座標変換をすることで,簡単に循環を求めることができる。


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