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書記が経済やるだけ#7 部分均衡分析

需要と供給の関係について部分均衡分析で扱っていく。


問題


説明

市場需要は個人の需要関数の総和,市場供給は個人の供給関数の総和として表され,両曲線の交点が市場均衡点である。


均衡でない場合にどう調整されるかは,2通りの考え方がある。どちらが主となるかは財の性質により変わる。

まずワルラス的調整では価格変化が起き,均衡点より上では超過供給のため価格を下げ,下では超過需要のため価格を上げる。

一方でマーシャル的調整では数量変化が起き,均衡点より左では需要価格>供給価格であり生産量を増加させ,左では需要価格<供給価格であり生産量を減少させる。


価格変動に対して需要量・供給量がタイムラグを伴って調整される場合,蜘蛛の巣理論が適用される。


解答

需要関数と供給関数の交点を求めるのは容易であろう。


蜘蛛の巣理論では,価格変化と数量変化に関する時間の漸化式を組んで,その収束性を判定する。ここで,収束性は需要曲線と供給曲線の傾きにより変わってくる。


具体例として,産業の長期均衡について考える。条件として「企業が自由に参入・退出でき,どの企業も同じ技術を利用できる」ことを設定しておく。企業が参入する条件は,利益が他の産業で得る費用(正常利潤)よりも多い場合であり,このことから産業の長期均衡では「産業の長期均衡価格=LACの最低値」であることが示せる。


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