書記が数学やるだけ#655 群の作用,軌道
群論について,今回から群の作用に焦点を当ててみていく。
問題
基本用語の確認から。
説明
集合に群をかけることを示した写像を作用と呼ぶ。実は今までも作用に関する事項を扱っていたが(剰余類など)以後は作用と明記することにする。
準同型について,ここでは自身への作用についてまとめた。共役による作用は後日扱う。
重要な概念である軌道・推移性・固定化部分群について。
基本領域はモジュラー群を考えるときにまた説明する。
解答
2つの軌道は相異なることから,軌道分解が成立する。
固定化部分群について。
簡単な具体例として回転群SO2の作用について。まずは作用であることの確認。
G軌道と固定化部分群を定義から求める。これらは図示するとわかりやすい。
基本領域の簡単な例として,ユークリッドの運動群について扱う。
[0,1]×[0,1]の正方形で敷き詰められることを示せば良い。
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