書記が世界史やるだけ#26 南北朝時代，その文化

問題

解説

(1)正しい：孝文帝の時代には，均田制や三長制を作り，民衆を戸籍につけて土地を与えることで支配した。また，洛陽への遷都を行い，鮮卑の遺制を中国的に改める漢化政策を断行した。

(2)誤り：523年に起こった六鎮の乱により，北魏は東魏と西魏に分裂した。のちに東魏は北斉に，西魏は北周になり，やがて北周から隋が成立した。

(3)正しい：東晋の滅亡後，建康を都に宋が建てられた。その後，斉→梁→陳と王朝が変わり，やがて陳は隋に滅ぼされた。

(4)正しい：仏教伝来の主なルートとして，インドから中央アジアを通って華北へと流入していった。中でも，亀茲から仏教を伝えた人物として，仏図澄や鳩摩羅什が有名である。

(5)誤り：太武帝の時代では道教が国教であり，仏教に対して排斥運動が起こったが，太武帝の死後には仏教が復活した。その時の都である平城の付近には，雲崗石窟がつくられた。また，孝文帝の洛陽遷都後には，近くに竜門石窟がつくられた。

(6)誤り：思想について，老荘思想などに基づく哲学的談論である清談が流行した。詩の分野では陶潜や謝霊運，絵画の分野では顧愷之が有名である。書の分野では，王羲之が芸術としての書を確立した。また，昭明太子は「文選」の編纂をした。この時代には，四六駢儷体と呼ばれる美文の技法が発達した。

本記事のもくじはこちら：