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書記が数学やるだけ#222 統計検定2級演習-第1種の過誤,第2種の過誤の計算問題

検定における第1種の過誤,第2種の過誤を実際に計算してみる。


問題

図解しやすい題材を通して,第1種の過誤と第2種の過誤の関係を実感する。

スクリーンショット 2022-01-26 16.49.46


説明

参考:


スクリーンショット 2022-01-24 18.01.11


解答

まずは具体的に計算してみる。

数学やるだけ解答#222_page-0001


この状況を図で示してみる。青線が帰無仮説における分布,橙線が対立仮説における分布である。

from scipy.stats import norm
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

x = np.linspace(-4, 4, 100)
y0 = norm.pdf(x)
y1 = norm.pdf(x-1)
plt.plot(x,y0)
plt.plot(x,y1)

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ここで,αエラーは帰無仮説の元で帰無仮説を棄却する確率(青),βエラーは対立仮説の元で帰無仮説を棄却しない確率(橙)である。

スクリーンショット 2022-01-26 16.43.28


この図から,x0を大きくすればαエラーは小さくなるがβエラーが大きくなり,x0を小さくすれば逆のことが起きる。つまり,両者はトレードオフの関係にある。


(2)では,横軸にα,縦軸に1-β(検出力)をプロットしてみる。すると,以下のような右上がりの曲線を得る。これはROC曲線の一種である。

z = np.linspace(0, 1, 100)
a = 1-norm.cdf(z)
B = norm.cdf(1-z)
plt.plot(a, B)

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