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書記が物理やるだけ#350 発振回路によるマルチバイブレータ
発振回路により矩形波が出力できることを示す。
問題
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説明
マルチバイブレータは矩形波のような継続パルス波形を生成する回路でである。中でも今回は弛緩発振回路の一種である非安定マルチバイブレータ回路を見ていく。
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シュミットトリガとは,出力状態がヒステリシスを持って変化する回路である。これを用いることで,ディジタル回路でいうNOTゲートを実装することができる。
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解答
シュミットトリガについて,Voutが0Vと5Vのそれぞれの場合で回路を組み立て計算する。電験3種としてはやや煩雑だが,電気回路とオペアンプの基本を確認する問題であった。
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入力電圧に対する出力電圧の変化はヒステリシスで表される。
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次の問題は,発振回路によるマルチバイブレータについての問題で,パワーエレクトロニクスといった機械の範囲も含む。
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実際の回路を通して確認してみる。
・Voutが+のとき,コンデンサが充電されてV2が増加する
・V2が閾値を上回ると,Voutが-に反転する
・Voutが-のとき,コンデンサが放電されてV2が減少する
・V2が閾値を下回ると,Voutが+に反転する
この繰り返しにより,Voutでは矩形波に近い波形が得られている。なお,パラメータを変えることで波形を変えることができる。
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