書記が数学やるだけ#584 不完全分岐
カタストロフィーは,超臨界ピッチフォーク分岐に少し手を加えるだけで生じうる。
問題
解答
r<=0の場合は,解は1つだけ持つ。一方でr>0の場合では,hの値によって解は1,2,3個持ちうる。ここで,解が2個の時にはサドルノード分岐が生じている。分岐曲線にまとめると,カスプ点が生じている。
これを3次元表示すると,カプスカタストロフィー面が得られる。
実際の例として,ハマキガの大発生のモデル(Ludwig,1978)を考える。あらかじめ無次元化しておき,固定点を求める。
kが小さい場合,交点は1つだけである。一方でkが大きい場合,rにより交点は1,2,3個あり,ちょうど接するときにサドルノード分岐が生じる。
分岐曲線を以下に示す。これもカタストロフィーとして表示することができる。
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