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書記が物理やるだけ#336 電力増幅回路,増幅回路の結合

電力増幅回路について簡単に見ていく。


問題


説明

電力増幅回路は負荷に大きな電力を出力することができる増幅回路であり,バイアスによりA級・B級・C級などに分けられる。


ダーリントン接続は,電流増幅率を上げるために2つのトランジスタを接続した者であり,これは1つのトランジスタと等価に扱える。


解答

まず電力増幅回路について正誤判定を見ていく。

(1)誤りコレクタ損失とは,コレクタ電流とコレクタ・エミッタ間電圧との積である。

(2)正しいコレクタ損失が大きいと,発熱のためトランジスタが破壊されることがある。

(3)正しいA級では,中央にバイアス設定することでひずみの少ない増幅が得られるが,コレクタ電流が常時流れる分だけコレクタ損失が生じる。

(4)正しいB級では,電流0にバイアス設定することで半周期のみ増幅するため,
出力の乱れが大きくなるがm無信号時にコレクタ電流が流れないので増幅率を大きくできる。

(5)正しいC級では,負にバイアス設定するため,さらに出力のひずみが大きくなるが,電力効率は最も高い。


まず1つのBJTについて電流増幅率を計算しておく。

ダーリントン接続の電流増幅率について,確かに1つの場合に比べて値が大きくなっていることを確認できる。


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