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CMMコモンカードPauper評価
本日深夜、公式から統率者マスターズ(CMM)の全カード公開がありました。
ここまでコモンカードの公開が十数種のみで最後の全カード公開時に100種以上のコモンカードがまとめて明らかになるという珍しいパターンでしたが、パウパー民を焦らしただけのことはあるラインナップでした。
というわけで統率者マスターズでコモン落ちした全カードのファーストインプレッションを語っていきたいと思います。
【お知らせ】8月4日発売セット『統率者マスターズ』カードイメージギャラリーにて、全収録カードを公開いたしました。
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) July 21, 2023
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白(7種類)
《きらきらするすべて》
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追加の《天上の鎧》としてパイオニアやモダンでの実績のあるカード。
当然、パウパーでも《天上の鎧》を採用するデッキは存在するので、そういったデッキには強化でしょう。
ただ、その筆頭である呪禁は既に強化オーラの質と量ともに飽和しつつあるため、2マナなのに先制攻撃の付かない《天上の鎧》である《きらきらするすべて》は枚数を抑えた採用か、そもそも採用されないということもありえそうです。
(もちろん試してみたら2マナであってもバチクソ強くて4枚フル採用という可能性もある。)
一方で、白単英雄的は《天上の鎧》を引けたときとそうでないときの差が大きく、2マナであっても4枚追加採用が必須になりそうです。
呪禁と比較して《古えの居住地》採用による強化の底上げをし易かったり、《ジンジャーブルート》など相性の良いアーティファクト・クリーチャーの採用に踏み切り易くもありそう。
また、アーティファクトをカウントすることを活かした構築もアーティファクト土地が使用可能であるパウパーでは視野に入ります。
基本的には使い捨ての《頭蓋囲い》として、あるいは《羽ばたき飛行機械》を土台にして序盤から速攻をかけるような《アーティファクトの魂込め》的な運用になりそう。
2ターン目に《羽ばたき飛行機械》にエンチャントするだけで4/6飛行になるため火力などタフネス依存の除去しか採用していないデッキにとっては脅威です。
現環境で幅を利かせているグリクシス親和は色も違いますし、コントロール寄りのアドバンテージで勝つデッキでもありますので、どちらかといえば《オーリオックの太陽追い》を採用するサイボーグ系のデッキで活かせるかもしれません。
《過大な贈り物》
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白には元々《忘却の輪》といった万能除去があるので、単純に除去として見れば特筆するような性能ではないです。
土地を割れる意義は大きいものの、それを買って通常のデッキに汎用カードして採用されるとは考え難いところ。
一方で、出てくるトークンは3/3と戦力になるサイズですし、《荊棘光の橋》のような破壊不能のパーマネントに撃てばデメリットもないので、緊急時の除去兼3マナの瞬速3/3生成として使えると良さそうです。
特に3/3のクリーチャートークンは居住したときの効率が良いので、《議事会の招集》と併用して《隔離する成長》のバリューを高めるみたいな構築を試してみたさがあります。
既存のデッキだと《浄化の野火》からマナを伸ばして《乗り込み部隊》に繋げるようなデッキであれば基本は対処の難しいパーマネントを処理するのに使用し、続唱で捲れたときは3/3のクリーチャーにするという動きができるので良いかもしれないです。
《債務の聖職者》
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リミテッドでは強いですが、構築となると3/2/1は相手のカードとのトレード性能が微妙だし生け贄のコストにするには3マナのテンポ損がきつ過ぎたりで性能が足りてなさそう。
まだ《鼓舞する監視者》のように自身にも飛行があれば評価が変わってきそうなんですが、そうはならなかったのでリミテッドで頑張ってもらいましょう。
《マイア鍛冶》
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マナこそかかりますが専用の構築であれば確実にアドバンテージを稼いでいけます。
それこそ前述の《きらきらするすべて》を採用するアーティファクト主体のデッキで居場所があるかもしれません。
ただ、本体も出てくるトークンもタフネス1というのが如何にも全体除去に弱く、似たようなタイプのクリーチャーである《エーテリウムの紡ぎ手》がイマイチ環境で活躍できていない問題と同じ脆弱性を孕んでいる気がします。
《幽霊の掌握》
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色々と書いてありますが、通常のパウパーの対戦では《平和な心》と機能は全く同じです。
今は《平和な心》の上位互換が存在する時代なので構築で採用される可能性はないでしょう。
《陽刃の天使》
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4つも噛み合った能力を持っていて、それはまぁ強いのですが、結局は速攻も除去耐性も戦場に出たときの能力もないのに6マナで《稲妻》圏内ではまともに活躍させることは困難極まります。
パウパーにも他のクリーチャーの能力を拝借できるようなクリーチャーが来たら面白くなりそうですが、その類の複雑な能力はコモンになり辛いのが常なので《陽刃の天使》に声がかかることはないでしょう。
《補給品運び》
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この手の+1/+1をバラ撒く手段としては《今は怒りの時、今は滅びの時!》が基準で、それもまだ構築では目立った活躍がないレベル。
ましてや5マナだとアグロデッキで採用が難しくなってくることもあり使いづらさが否めません。
利点としては《民兵のラッパ手》のサーチに対応しているところ。
多少シンボルが重くても4マナだったらなぁ……という残念さが拭いきれない。
青(9種類)
《謎めいた海蛇》
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劣化《トレイリアの恐怖》ではありますが、《トレイリアの恐怖》がパウパー環境を牽引するほどのパワーをもったクリチャーであるため5枚目以降の《トレイリアの恐怖》としての需要があります。
2色目に黒を採用するのであれば《グルマグのアンコウ》のほうが《赤霊破》耐性的にも有利そうではありますが、2色目に黒以外を採用したり青単にしたりという選択肢が生まれるので、新しいバリエーションが生まれるかもしれないということで期待度は高め。
《金線の従者》
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アラーラの通常セットに居そうな感じの性能ですがモダンホライゾン出身ということでやや驚いたカード。
4マナで《稲妻》を耐えられれないという時点で相当に厳しいのですが、専用のデッキであれば打点は相当に高く、かつ、自前で飛行も持っているということでワンチャンを感じさせます。
《大巨人のスフィンクス》
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飛行のみを持つフレンチバニラのファッティということで《マハモティ・ジン》ことジンニキの系譜。
ジンニキは構築での実績もあるほどのクリーチャーですが、さすがに時代が違うというか《精神を刻む者、ジェイス》と同じパックからコレが出てきたというのは当時の開発は何を考えていたのかと小一時間問い詰めたい。
こんなクリーチャーをまともに出そうとしたら忍耐以前にライフが真っ先に尽きることになるでしょう。
《つぶやく神秘家》
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出すには4マナといささか重いものの、出してさえしまえば壁として優秀なサイズに加えて維持しているだけで1/1飛行を量産できるので見た目以上に決定力のあるフィニッシャー。
本体がタフなので、生半可な全体除去でトークンを流されても本体を盤面に維持し易いのが既存のトークン生成クリーチャーとの違い。
具体的なデッキは思いつかないものの、白青ファミリアなんかに挿しておいたら無限にトークンを出して勝ったり、無限までいかないまでも《儚い存在》連打の体制になったあとに速やかにゲームエンドに持っていけそうです。
個人的にはコンボが決まった後でしか仕事をしない《賢者街の住人》よりコンボ成立前に攻防に利かせられて便利そうに見えますね。
《名高い武器職人》
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無色マナしか出せないものの、同種の《ヴィダルケンの技術者》と比較してまともなスタッツをしているのでマナクリーチャーとしてどうかというところですが、これを使用してまで重いアーティファクトを展開するようなデッキが今のところ存在しません。
サーチ能力にしても肝心の《龍火の薬瓶》が合計4マナでクリーチャーに2点という酷い性能。
一応は能力を2回起動して《渦まく知識》で戻したら再度サーチするみたいな動きでアドバンテージが取れたりもしますが、そういった使いかたであれば《戦隊の鷹》でOKでしよう。
《解析調査》
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既存の親和デッキのドロー呪文は飽和していますし、即席はアーティファクト土地とのシナジーがないのですんなり採用できるデッキはないかもしれません。
しかし、いうて2マナ3ドローは破格の性能なので、広くアーティファクト・クリーチャーを展開したりタップしても問題のない装備品などを多用するデッキが登場するなら《物読み》と併せて採用候補になりそうです。
《難破船の探知者》
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《古術師》に1マナ追加したら+2/+1したうえに果敢まで貰えているのは流石は脳筋民族のマーフォークといったところ。
とはいえ構築視点で見ると《古術師》は4マナという軽さが重要ですし、同じマナ総量の《記憶の壁》はシングルシンボルという点を評価されているので、この系統のクリーチャーに殴り値の高さというのは正直なところ求められておらず、ややズレている印象。
《砂時計の侍臣》
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パイオニアで《睡蓮の原野》をシコシコとアンタップさせて活躍していますが、パウパーでも同じような役割が期待できる……というかそれ以外に使い道はなさそう。
タップして青マナを含む3マナ以上を出せることが必要なので実際は《斧折りの守護者》専属の感がありますが、壁コンボの安定性やリーチを伸ばせる可能性はありそうです。
《風乗りの魔術師》
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能力は十分に強い。
強いですが、構築で《風のドレイク》が許容できるかというのが非常に問題。
《アカデミーの壁》と違ってターン1回の制限がないのは嬉しいのですが、本体のスタッツ的には《アカデミーの壁》のほうが遥かに優秀で、《アカデミーの壁》の現在の活躍具合を見ると厳しい可能性が高い。
黒(10種類)
《屍肉地虫》
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4マナのクリーチャーのETB能力として4枚切削はアドバンテージとしては微妙過ぎるので基本は殴るのが仕事。
ただ、そうなるといくらパワーの高いクリーチャーを落とすことに成功しても回避能力の無さが痛すぎます。
現在は《カザド=ドゥームのトロール》などもいるので4/6/5くらいは容易に達成できそうではありますが、それも安定はしないですし、首尾よく達成したところで大したプレッシャーにならなさそう。
《悪魔の信奉者》
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パウパーにおいては《肉袋の匪賊》の同型再版。
ゾンビであることを選ぶか人間・クレリックであることを選ぶかですが、部族シナジーが多い前者のほうが受ける恩恵が大きそうです。
まぁ殆ど違いはないのでハゲたオッサンが好き人は《悪魔の信奉者》を採用するといった感じでフィーリングで決めてください。
《戦慄の復活》
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今回のコモン落ちの中で群を抜いて注目されている一枚。
これまでコモンの《ゾンビ化》は5マナ以上のものしかなく、それらが真面目に検討されていたくらいなのですが、いきなりモダン禁止の《戦慄の復活》をぶち込んでくるとは思いませんでした。
普通に《ゾンビ化》として使用するのは勿論のこと、《サテュロスの道探し》や《臭い草のインプ》の発掘のような切削手段と組み合わせて無からファッティを生み出すのもアリ。
《サテュロスの道探し》《ブランチウッドのうろつくもの》、《カルニの庭》あたりのカードの評価は見直す必要がありそうです。
例によって《カザド=ドゥームのトロール》といった簡単に墓地における釣り先があるので、《死体発掘》や《暗黒の儀式》などと併用して高速のリアニメイトを狙うのも一興。
《悲哀まみれ》
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赤の《焦熱の連続砲撃》や《ブレス攻撃》にアグロデッキは散々に苦しめられてきましたが、黒にも待望の3マナ全体タフネス2除去が登場。
《アームズ・オヴ・ハダル》はデメリットがないものの4マナという重さが弱点で、アグロデッキの速度を抑えきれないことも多々ありましたが、流石に3マナであればそういった心配もありません。
これからはメインは小回りの利く《息詰まる噴煙》を採用し、サイドは《悲哀まみれ》で備えるという二段構えがデフォルトになりそうです。
《軍団の先兵》
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黒や赤に優秀なサクり台が増えている昨今ですが、探検という明確なアドバンテージ獲得能力を持つこれは今までのカードとは一線を画す性能。
同じような性能のクリーチャーに《闇住まいの神託者》がいましたが、そちらは相手のターン中の起動はほぼ無意味、こちらのターンの起動も十分なマナが無ければ無意味というアンフェアなデッキのフィニッシャーとして以外では微妙な性能でしたが、《軍団の先兵》は土地が捲れたら確定でアドバンテージ、それ以外でも恒久的なサイズアップ&諜報1と、どちらに転んでも文句なしの性能。
ミッドレンジのアドバンテージ・エンジンとしての採用もあり得そうですが、個人的にはサイズアップを活かして積極的に殴るタイプのデッキで活躍し易いのではないかと思います。
《ロッテスの巨人》
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パウパーだと単騎でゲームを決められるような強力なファッティが乏しく《死体発掘》や《戦慄の復活》があってもイマイチ釣り先にこまるんだよな……という問題を一気に解決してしまう一枚。
墓地に大量のクリーチャーを落としてからコイツを釣り上げれば1ショットも余裕でしょう。
《サテュロスの道探し》等で発掘持ちクリーチャーを墓地に落とす→発掘を進めて《戦慄の復活》と《ロッテスの巨人》を墓地に落とす、《カルニの庭》のトークン等と併せて《戦慄の復活》をフラッシュバックして《ロッテスの巨人》で20点ダメージ……ドレッジ・ザ・ギャザリング始まりましたね。
また、大量に墓地にクリーチャーと貯めるということで《忌むべき者の歌》とはフレームを共有できるので、サイクリング・ストームなんかでもワンチャンありそうです。
《ぬかるみのトリトン》
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当時のスタンダードではエルドレインの王権で強化された赤単が活躍していて、よく回していましたが、《ぬかるみのトリトン》にはウザかった思い出しかないです。
接死によりブロッカーとして圧倒的なトレード性能を持っているので除去を切らないといけないですが、対処してもライフ回復と切削によるアドバンテージはキッチリと稼がれてしまうため対アグロ要員として完成しています。
似たような性能のクリーチャーに《ギルド公認のこそ泥》がいますが、そちらはブロッカーとして使用するとアドバンテージが取れなくなりますし、対アグロではカードよりもライフの方がリソースとして重要になるので、一長一短ではありますが、防御的なデッキでは《ぬかるみのトリトン》のほうが優秀でしょう。
《ネイディアの夜刃》
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《闇の森のコウモリ》は生成でもライフロスが発生するものの、そもそも4/2/3のスタッツが駄目すぎだったのですが、《ネイディアの夜刃》は3/1/3とシステムクリーチャーとして悪くないスタッツ。
トークンが戦場を離れたとき限定とはいえ、ライフロスでなくドレインなのも優秀。
指輪物語:中つ国の伝承で大量に追加された食物トークン関連のカードを活かしたデッキや《岡門》を採用した門デッキなどいくつか採用候補がありそうです。
《ファイレクシアのガルガンチュア》
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悪くないサイズのクリーチャーが出て2枚カードが引けるということで、言うなれば黒い《熟考漂い》なのですが、流石に6マナという重さと2点のライフ損失が痛いので構築で採用できるかは微妙なライン。
ただコスト相応の性能はあるので遅めの黒いデッキで1~2枚採用されることがあっても驚きはしません。
まぁ今は6マナ域には《カザド=ドゥームのトロール》がいるっていう話ですが。
《魔女の大釜》
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《吸血の儀式》あたりがいずれコモン落ちするかと思っていましたが、能力は同じでターン1回の制限のあるこちらがコモン落ちでした。
《村の儀式》や同型の《堕落した確信》、パウパー全体で見ても優秀な《命取りの論争》など現状でもこの手の生け贄手段には困らないものの、やはりパーマネントによる恒久的なサクり台というのは魅力です。
何気にアーティファクトなので、親和デッキの加速にもそこはかとなく貢献できたりするのも良き?
赤(7種類)
《血の野心家》
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赤も生け贄シナジー推しが盛んですが、《ギックスの潜入者》然りサイズが大きくなるクリーチャーがいるとデッキの中核にし易さを感じます。
赤は《ゴブリンのそり乗り》や《モグの戦争司令官》などサクり手段には困らないゴブリンデッキなどもあるので、これ自体はゴブリンでないものの無理なく構築に組み込めそうに見えます。
《サイクロプスの電術師》
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《火炎舌のカヴー》の亜種なんですが、5マナなうえに下準備として墓地にインスタントとソーサリーを貯めないと駄目ということで別物。
それでも呪文が多めのデッキなら出すだけでアドバンテージが取れて《儚い存在》などでブリンクする対象として優秀なのでジェスカイ・ブリンクのようなデッキでワンチャン?
《ドワーフの鎚》
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装備品としては1度装備するだけで合計6マナはガラクタ。
2マナ支払っても5/5/1とは到底構築のラインにありません。
出し入れするには《逆棘の叩拳》で良いので出番はなし。
《どぶ潜み》
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スタンダードでも実績のあるクリーチャーですが、過去のリストを見る限りバーンデッキのサイドボードにしばしば採用されていた様子。
メインで採用するには3/2/2というスタッツが相当に辛いので、ある程度遅いデッキに対してパーマネントを厚くしたいときのサイドというのは理にかなっていそう。
《無謀なる衝動》や《レンの決意》のお陰で赤のリソース問題は解消されているので、《熱錬金術師》と《ケッシグの炎吹き》に追加して採用したいクリーチャーを探すなら候補になりそう。
《肉喰らうもの》
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攻撃が通ったときのリターンは大きいですが6/5/4の攻撃をどう通すんだという問題。
機能すれば大量にマナを伸ばせるので《とどろく雷鳴》に繋げたりしたら良さそうですが、そもそもコレを出すのに手間がかかりすぎて……
《恨み唸り》
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クリーチャー除去として3マナのソーサリー6点として評価してもコモンでは初の性能。
もっともクリーチャー除去に特化するなら《邪悪な熱気》や《鉱山の崩壊》などのほうが使い易いのでこれを採用するか……という疑問はあります。
それでも《儚い存在》などの再利用手段を絡めつつ通常時は3マナ6点として使い捨てるような運用が考えられるので試されたりはしそう。
《硫黄破》
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《悲哀まみれ》で黒の全体除去のラインが上がったと思ったら赤も全体除去のラインを更新してきました。
そんなところで競わないで欲しい。
プレイヤーにもダメージが入るのはコントロールデッキ側が不利になるので微妙かもですが、自分から唱えるのであれば《ドワーフの炉の詠唱者》は耐えるし《僧院の速槍》も1枚前もって唱えられれば耐えるしというラインなので、バーンデッキ側が採用する可能性もありそう。
緑(4種類)
《サイ甲虫の暴走》
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5/5/5トランプルの時点でこれまでのコモンには存在していなかったレベルのクリーチャーではあるのですが、土地10個を並べるというネタっぽさでどうにも微妙に見えてしまいます。
とはいえ、そんなデッキに入っている土地のの半分以上もを安定して並べられるデッキはないですし、5マナのフィニッシャー候補には《復讐する狩人》もいたりなので、正直なところチャンスはなさそう。
《這い回る寄生》
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設置するのに重いし、得られるリソースは条件があるのに限定的だしと単体で見るとイマイチな性能。
ただ、切削をしながらクリーチャー・トークンを生成というのは如何にも《戦慄の復活》と合わせろと言わんばかりです。
速度的に構築だと微妙なのでリミテッド用と見ていますが、ユニークな性能であることは確かなので誰か上手い使い方を考えるかも?
《腐敗のシャンブラー》
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同じ性能の《物騒な群衆》が最初からコモンだったのに、なぜこれはアンコモンが初出だったのか。
性能的には大して変わらないものの、生け贄手段の乏しい白と違って黒緑の生け贄シナジー入りのコントロールデッキは環境に存在するので、活躍させる機会があるのはこらでしょうか。
《空網蜘蛛》
![](https://assets.st-note.com/img/1690036921104-anUam3V3pJ.png?width=800)
《歩哨蜘蛛》が1マナ重くなって+2/+2されたからどうした感。
構築向きの調整になっておらずノーチャン。
アーティファクト(4種類)
《真鍮の拳》
![](https://assets.st-note.com/img/1690037126538-zuSR79DF0Z.png?width=800)
二段攻撃を付与する装備品はコモンでは初。
とはえいえ4マナと重かったり条件があったりでまともに運用できそうなみらいが見えない。
《逆棘の叩拳》などと組み合わせるのが良いのでしょうが、それでもパワーの修整がないのが寂しすぎる。
《焚火》
![](https://assets.st-note.com/img/1690037255631-K8A8uABTYB.png?width=800)
効果が2倍の《絡み花》。
それだけとは言え継続回復できる無色のアーティファクトとしては最高効率なので対バーンとしての採用が十分に考えられるライン。
2つめの能力も半分はインクの染みですが、《フェルドンの杖》のようなライブラリー修復能力を備えているのでライフ回復と併せて《不死の霊薬》のような使い方ができるかもしれません。
《火想者の器》
![](https://assets.st-note.com/img/1690037490660-GxX36L0XA2.png?width=800)
タップだけで色マナ2点を出せるアーティファクトはコモン初。
しかし、それを欲するデッキは現状なくマナ加速なら印鑑で十分でもあります。
《ヴァルショクの戦具》
![](https://assets.st-note.com/img/1690037754895-h0GSawnZBI.png?width=800)
同じパック、同じレアリティ、同じコストに《ロクソドンの戦槌》が存在したという、ある種の伝説の装備品。
《ロクソドンの戦槌》のほうがコモン落ちだったらワンチャン以上あったんですけどね。
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