見出し画像

日記「今も昔も」

【高級もやし】

最近、家にこもっている時間が多くて変化がない。

在宅勤務は、孤独だ。

でも、俺には天国だ。

他人に気を遣う時間が少なくて済む。

正直、給料が高くても人と接する位なら、給料が安くても良い位だ。

子供の頃は、家にいると親に「もやしになっちゃうよ」と言われた。

でも今は、もやし上等。

もう、もやしになりたい。

でも、もやしになるなら、高級もやしが良いな。

スーパーで売っている15円のもやしは、やだな。


【区役所のお姉さん】

昨日、10万円貰える「生活支援給付金」の受付に行ってきた。

俺が住んでいる荒川区は、受け付けは無く全部郵送になる。

しかも、郵送手続きの封筒は送られてこない。

自分で区役所まで取りに行かないとダメだった。

郵送手続きなら、手続書類を送ってくれよと思った。

しかも、郵送手続きだけなんてホームページにもかいてないし~。

俺は帰る時、受付をしてくれた区役所のお姉さんに苦労話を聞いてみた。

でも、特に何も教えてくれなかった。

ただ、相当遅くまで残業はしているとの事。

あと、死にそうになった事とかはあるかと聞いてみた。

そうしたら、顔を真っ赤にして「大丈夫です、無事です」と言っていた。

何が無事なんだか気になったが、そそくさと立ち去られてしまった。

職員も忙しそうだから、それ以上聞くのは辞めた。

画像1


【子供は世界を救う】

区役所から帰る道。

俺は、周りの景色や、人の顔を見渡しながら歩いた。

少し前まで、営業していた飲食店がいくつか閉店していた。

自粛規制の影響だろう。

開店しているお店は、みんな持ち帰りが出来るようになっていた。

人が歩いている人数は、相変わらず少ない。

小さな子供や、赤ちゃんまでマスクをしている。

きっと子供は、マスクが嫌だろうに可愛そうな気がする。

でも、コロナにかかるよりはましか。

中には、自転車の子供用座席に雨除けビニールを被せ完全防備の人もいた。

唯一救いだったのが、子供の元気の良さだった。

子供は、こんな時期でも凄く元気に走り回っていた。

そして、元気な声も出している。

このまま子供が元気でいれば、暗い雰囲気も無くなるかもしれない。

画像2


【昭和の面影】

昔、俺の住んでいる下町には、たくさんの町工場があった。

でも、その町工場は、もう全く無くなってしまった。

みんな、とうの昔に倒産してしまった。

今ではもう、1件もない。

しかし、区役所から帰ってくる途中、1件だけあった。

そこは、3、4人で経営している小さなネジ工場。

その一角だけ、昭和の下町の面影が残っていた。

タイムスリップしたような工場だった。

こんな町工場なんて、コロナの影響以前の遥か昔に存在できないだろう。

しかし確かに経営している。

何をどうしたら、こんな町工場が生き残れたのか不思議だ。

俺みたいに、頭のネジが何本か外れている奴に需要があるのだろうか?

俺も今度、この工場のネジを買いに行くか。

画像3


サポートしてくれたら 明日食べる もやしを買う事ができます((+_+)) よろしくお願いします( ゚Д゚)