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ライディングスクール 右回りオーバルの理由

僕が行うライディングスクールは
2本のパイロンを右回りで走行することを基本としています。(右オーバル)
パイロンの距離は20mくらいで、その日に適当に決めてます。

僕がスクールで右回りのオーバルに絞っているのには理由があります。
主にはライディングをするのに必要な加速(アクセリング)、減速(ブレーキング)、曲がる(コーナーリング)を繰り返しできるのと難易度がスピードによって変えられるからです。
あと、右回りではリアブレーキと出す足が同じなため考えるタスクを減らして、動作に集中する環境を整えるようにしてます。

安全にライディングをするにはその場に適した正確な操作が必要だと考えています。
進みたいだけ加速し、安全に曲がれる速度に減速し、また加速し、止まりたいところで止まる。
これができるようになるだけで楽しくライディングして頂けると思います。
そのことを理解し、身体で感じとって覚えることが必要です。

ライディングスクールではこれをくりかえしくりかえしくりかえしくりかえしやって頂いてます。
人によってはその日のうちに退屈に感じるかも知れません。

退屈してきたらスピードを上げてみていただいてます。同じオーバルの中で自分にとって限界の加速をし、自分に限界の減速をし、自分にとって限界の速度で曲がり、また自分にとって限界の加速をする。
スピードを上げることによって遠心力が働くのでバイクを進行方向に傾けておく必要が出てきます。
そうするとバイクを少し傾けたまま加速し、傾けたまま減速をしてコーナーに侵入することになります。傾けたままの加速、減速はタイヤに負担がかかり滑りやすく感じると思います。
そこで足の裏を中心に身体をどのポジションに置いて動かすかを再構築していきます。

もしかするとそれまで出来ていたことがスピードアップによって出来なくなるかもしれません。
そうしたらまた理解の再構築をすれば良いんです。
上げたスピードの中で慣れる。そしてまたスピードを上げる。
加速、減速、曲がるの操作の繰り返しにスピードを足すとまた加速、減速、曲がるの再構築が必要になります。

この繰り返しは同じところに戻るのではなく、螺旋状に理解と技術の向上が可能だと思っています。
僕はバイクは重力と摩擦を使う遊びだと考えています。バイクを使って自分の身体にGをかけたり、自重より軽く感じたりする。そのためには地面との摩擦が必要になり、摩擦は人間の操作の仕方で生み出すことができる。と考えています。
このことが理解できてくるとオーバルだけでなく、場面が変わってもそのセクションを技術で乗り越えることが可能ではないかと考えています。




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