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経験を売る「専門家としての副業」が 中小企業から求められるワケ

長年のサラリーマン経験をベースとした「専門家」へ


 専門家というと何やら難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際は難しくはありません。現在、様々なビジネス分野の専門家をしているプロフェッショナルでも、サラリーマンをしていた人が数多く存在しています。

 一口に専門家といっても色々な肩書きの専門家の方々が活躍しています。

 今日のような成熟社会になればなるほど世の中には多様な問題や悩みが増加し、また人々の嗜好はより多様化してくるので、それに応えていく専門家もバラエティに富んだ方々が大活躍しています。

 例えば、お笑いの明石家さんまさんが司会をしている「ホンマでっか!?TV」というテレビ番組がありますが、ここでは毎回色々な肩書きを持ったユニークな専門家の方々が登場しています。例えば、災害危機管理専門家、クルーズコーディネーター、調理科学専門家、スタティスティシャン(統計データ分析専門家)、建築エコノミスト、ホームステージャー(中古物件演出専門家)、飲食店舗活性化専門家などです。

 本当に様々な専門家が活躍しているのです。

 「そんな専門家がいたの!?」と思わずびっくりするような肩書きの専門家もおられます。つまり、各分野の専門家とは人の悩みを解決できる人間のことなのです。

 ただ、社員として会社の中で長年仕事をしてこられたサラリーマンは、その中でも得意な専門分野をベースとした専門家になりやすいことは事実です。

 実際に各業界の専門家は、サラリーマン時代に培ったそれぞれの専門分野の専門家として独立されています。顧客とすべきは、世の中の約90%以上を占める中小企業です。

 資金も人材も限られている彼らは、常に専門家の力を借りたいと考えているのです。次にあなたの経験や知識を聞きたいと思っている方々がいることをお伝えします。



 あなたの経験・知識を必要とする企業が必ずある!


 世の中には、あなたの「経験」や「専門知識」を必要としている中小企業は必ず存在しています。あなたが経験した特別な体験、とてもニッチな専門知識やノウハウ等は、同じような悩みや課題を持っている人には必ずリアルな参考事例になるからです。

 例えば、産業廃棄物処理センターに関する知識は、超ニッチな分野であるといえるでしょう。しかし、私たちの社会にとって産業廃棄物処理センターは必要不可欠な施設です。そんな産業廃棄物処理センターを1つ建てるために必要な知識、法令、設備、毒物、温度管理、性能等の専門知識は膨大で、それらを必ず必要とする企業が存在するのです。

 企業の生産管理部で、生産ラインの製造品質を必死になって向上させてきた元工場長や元生産管理課長の現場における日々の試行錯誤に裏打ちされた1つひとつの改善プロセスは喉から手が出るほど聞きたい、知りたい、アドバイスしてほしいという非常に重要な情報なのです。つまり、お金に変換できるということでもあるのです。


 自分の経験や知識はあまりにニッチすぎるので、聞きたいという人はまずいないだろう、と思うことであっても、その経験や知識から逆に一般化できるノウハウやスキルを体系化することで多方面の分野に応用することができるようになります。

 まずは手始めにあなたの珍しい経験や得意分野の話を友人や知人に「こういう話をしようと思うんだけれど聞きたいと思う?」と聞いてみてください。10人に聞けば、少なくとも3人は聞きたいと興味を示すはずです。

 人は誰でも他人の業界の話は知りたいのです。人が経験した特別な体験話は聞いてみたいのです。


 但しここで注意しておくべきタブーがあります。それは現在勤務している会社の同業他社で行うということです。このことは心得ておくことが必要です。


 頭の中にある専門知識・ノウハウをお金に変換する
 モノを売るという副業は常にリスクを伴うのです。


 ところが、もし中小企業の中であなたが持っている専門知識を教えてほしい、自社の抱える問題を解決してほしいという企業があったとします。あなたはその企業に対して、自分の頭の中にある専門知識を取り出して、該当企業にアドバイスします。あなたは報酬としてそれなりの金額を受け取ります。

 この場合、あなたは頭の中にあった専門知識やノウハウをお金に変換したことになります。しかも頭の中にある専門知識やノウハウは、何度でもお金に変えることができるのです。


 つまり「副業コンサルタント」を始めるにあたって何も仕入れる必要もなければ揃える必要もありません。なぜなら既に自分の「頭の中」にある「経験」「知識」「ノウハウ」を使うからです。


                        第3回に続きます。


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