電子レンジの温め時間について
定期テストラッシュが終わりました。
電気分野が出題範囲という学校が多かったのですが、授業でお伝えしたものの中でウケが良かったものをご紹介します。
理科の電気の分野を勉強していて、電流による発熱量を求める公式があります。
電流による発熱量(J)=電力(W)×時間(t)
こんな公式です。
Jはジュール(熱量)
Wはワット(電力)
tは秒数を表しています。
この公式なのですが、実は電子レンジで何かを温めるときに結構使えるんです。
例えば
「500Wで1分温めてください」と言う表示があったとします。
これは言い換えると「500Wで60秒温めてください」ということになるのですが、
これを公式に当てはめると
発熱量(J) = 500W × 60秒 = 30000(J) となります。
この場合30000(J)の熱量を加えて温めてあげれば良いということになります。
ただ、自宅にある電子レンジが500Wに対応しておらず200Wや600Wなどにしか対応していない場合などもありますよね。
家の電子レンジが600Wだった場合、30000(J)の熱量を加えるには
600Wで50秒加熱してあげると600W×50秒=30000(J)となり、同じ温め具合になります。
例えば600Wで5分加熱してくださいという表示があれば、
600W×300秒(60秒×5)=180000(J)加えれば適切な温度になります。
500Wの電子レンジの場合は
500W×360秒(6分)=180000(J)となります。
コンビニの電子レンジは1200Wの出力があるような高規格のものなので家庭用電子レンジよりも早くお弁当やおにぎりを温めることができます。
180000(J)の熱を加えたい場合
180000(J)÷1200W=150秒 → 2分30秒
このようにW(ワット)数が高ければ高いほど短い時間で温められます。
○○W(ワット)で▲秒温めてくださいとあったらそれらを掛け算する→J(ジュール)が出てくる。
「自分の持っている電子レンジのW(ワット)数でジュールを割ってあげると何秒温めればいいか割り出せる」
このやり方を知った上で、実際に電子レンジを使ってお弁当を温めた生徒さんからは「知れてよかったです」との声をいただけました。
確かにあまり知られていない?ことかも知れません。
理科の勉強が日常生活で役に立つ良い例なのかなと思います。
みなさんももし電子レンジの温めの秒数に迷ったら今回のことを思い出してみてください!
最後までご覧になっていただきありがとうございました!
サポートしていただけたら、実験用具を買うか、実験用の薬品を買うかまだ決めていませんが、生徒さんたちと授業のために使いたいと考えています。