お肉もホールフードで。

ホールフードとは、「まるごとの食べ物」という 意味。野菜であれば、皮や種、葉っぱ、根っこ まで。魚であれば、頭から尻尾まで、「素材まる ごと」どこも捨てることなく食べるということ です。 (参考:サイト「J-marketing.net」マー ケティング用語集)


 ブタのお肉もホールフードで楽しんでいただけ ればと思いながら、ブタを育て、お肉をカット しています。110kg くらいの標準体重のブタか ら皮・骨・内臓などを取り除くと、ロース9~ 10kg、バラ 10~11kg、肩ロース2kg、モモ 17kg (2/3 はブロックやスライスに、1/3 は筋を取り 除いてミンチに)、ウデ 11kg(半分はブロックや スライス、もう半分はミンチに)で、合計 50kg くらいになります。
お肉をご注文くださる方や、買ってくださる方 に「ロースとバラ、肩ロースが人気ですが、そ れらを支えているウデとモモも楽しんでほしい です」とお伝えしています。
いつもお肉を買ってくださる方の中には、「どの 部位でもいいよ~」とおっしゃってくださる方、 逆に「モモ(もしくはウデ)を!」とご注文、 オリジナルのレシピで美味しくお料理くださり 方もいらっしゃるので、声を大にしてモモとウ デをおススメはできず。。。(せっかくモモ・ウデ を楽しんでくださる方にモモ・ウデが届かなく なっては申し訳ない)
ロースたちが人気なのは、柔らかく、スーパー や料理のレシピで馴染みの部位だからなのでし ょうか?もし、魚を釣ったりもらったら、「ここ が美味しいから」と食べたいところだけを食べ て、ほかの部位を捨てたりしますか?きっと、 できるだけ美味しく食べられるように、お料理 を工夫すると思います。効率を重視する飲食店 やお刺身にするのなら、骨のある部分や血合い の部分などは取り除かれるのかもしれません が。。。これは、子どもが焼き魚の皮を残してい るのを見かけたら、ラッキーと思って食べてし まう魚好きの意見なのかなぁ。
食べる人の年齢や体調、歯の状態、好みなどに よって、やはりご注文くださる部位は偏ること もあるかと思うのですが、あまりにもロースた ちの人気が大きく、ついついモモ・ウデをおス スメしてしまうんですよね(笑)でも、モモ・ ウデのご予約が埋まらないときにも、最後には どなたかがご注文くださり、結局はブタのいの ち、お肉を残すことなく、みんなで分かち合え ている。皆さんのおかげです!
そのため、なかなかモモ・ウデのお料理や商品 開発に挑戦できていないのですが、雑誌「暮ら しの手帖 98 号」に料理研究家の上田淳子さんが 紹介されている・・・ハムを作る際に塊肉を漬け 込む塩・砂糖・スパイス類を水に溶かした「ソ ミュール液」を簡単にアレンジした「塩糖水漬 け」が、かなり気になっています。厚めのスラ イス肉や細切れのお肉も、しっとり柔らかく仕 上がる上、適度な塩気がして美味しいのだとか。
2019年5月