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Do it and feel it

◍ 最近出産した茶黒(前号でも紹介)。出産の際には1匹も敷きつぶさなかったのですが、体の小さな2匹が3日目に死にました。冬の出産は避けていても出産したら(防風対策などをして)育つのですが、体の小さな赤ちゃんブタには夜の寒さが厳しかったのかもしれません。

◍ 以前はゴールデンウイークの時期に島から出ていっていた(ミカンの収穫前にどこかからやってくる)渡りガラスたち、今シーズンは、すでに旅立っています。でも、「残る!」と決めた10羽くらいが山の放牧場の近くを拠点にしています。

冬にカラスに突かれ、腰のところに握りこぶし大の穴が空いている種ブタ(もう傷は治り、カラスに食べられた穴が少しなだらかになってきましたが、まだまだ窪んでいます)。茶色のお母さんブタと彼らの子ども3匹(彼女は産む数も少なく、育てるのも下手なんです)とネットで囲った小さな放牧場に避難していたのですが、初めての妊娠を控えた黒豚2頭たちともそろそろ出産に向けて同居させたく、いつものネットで囲んでいない放牧場に同居させました。同居2日目には、1頭の黒豚のタイミングがあい、交尾! 3日目、またもやカラスに突かれたようで、嫌がる種ブタを茶色のお母さんブタのいる放牧場に戻しました。もう交尾しか頭にない種ブタは、まだ授乳中でその気のない茶色のお母さんにアプローチ開始。種ブタが活躍できるように、オスとメスの交流できる放牧場にネットを張る予定です。

2頭の黒豚たちは、彼女たちが以前いた放牧場(すでに別のお肉になるブタたちが引っ越してきているのに)に出戻り、2頭VS10頭にも関わらず、黒豚たちが牛耳っています(笑)いつもおとなしく穏やかな黒豚たちの別の面、気が強く他のブタたちを追い払う姿を見ながら、子ブタが生まれたらどんなお母さんになるのだろう?と少し不安になっています。

▤ Do it and feel it

お肉をいつも食べてくれている高校生の子に(高校生のときに)私が読めたらよかった本をいくつか貸しました。本を選んでいるときに「あの本もどうかな?どこに置いたかな?」と後から見つけた本『見てる、知ってる、考えてる』(中島芭旺(当時10歳)/著)の『何をどうにかしようと考えている時は その時ではないのかもしれない。考えている間もないくらいに ちょうどのタイミングですべてがまわる。その時がその時なのだと思う。』というフレーズは、ブタを飼い始めてしばらくした頃に、何度も読みなおしたなぁ。この本も、彼女のおうちへ。

ブログのようなネットのnoteというサイトでは、いろいろな人が書いている記事を(有料のものもあるけど)読むことができ、高校生にもおすすめです。そのサイトには、オリンピアンの為末さんも書いていて、バラエティに富んだ為末さんの記事は40代の私にとっても新しい気づきや知識を得られたり、自分を見つめるきっかけになります。

与えすぎて奪わぬように』(2020年6月5日/為末大)。為末家では、人生で最も重要で得難い力は全ての子供が内側に持って生まれてきていると信じ、子供が夢中になっていることを邪魔せず、湧き出てくる疑問に、子供自身が仮説を立てる・・・好奇心、『生きることを面白がる力』を育てることを意識していて、大人は『答えすぎないこと、教えすぎないこと、誘導しすぎないこと』が大事、と。

なぜ社会は好きなことをやる人を支援するのか』(2022年1月14日/為末大)では、『人間が最も能力を発揮するときは、楽しいときであり好きなことをやっているとき』であり、『社会が活性化するには新しいことを始める人が増えるといい。好きなことをやる方が成功の確率が高い。好きなことを始める人を増やすには、失敗してもカバーする仕組みがあるべき。』で、『我が国は資源がなく人しかいません。(略)発展していくためには、一人ひとりの才能が開花しきるしかないと思います。』

Don’t think feelと素直さ』(2020年2月19日/為末大)。ブルースリーの「Don’t think feel」は達人ならではの言葉で、達人ではない私たちは「don’t think」ではなく、「do it and feel it」(何も考えずにただ素直にやり、その後感じたことをヒントに考え自分なりの改善点を見出す)。

「好きなことやってるやん」と子どもにも言われる私ですが、自分で考えて行動する大人も子どもも増えたらいいなと素直に思います。