#87 面白半分日記03 寒い! 気持ちだけでも「めんそーれ沖縄」を味わいに行こうか
10月に入ってから、土日は紅葉狩りをかねて札幌市内や近郊市町村のカフェ、レストラン巡りをしている。
朝から10℃と寒かった。
気持ちだけでも沖縄へ行ったつもりになりたかった。
近場の中央区にある沖縄料理店へ。
「春になったら沖縄にでも行こうか」と妻と話していたところだった。
行列ができる店だということで、前回のレストランでの反省を踏まえて開店30分前の11時に一番乗り!
のつもりが2番目だった。悔しい・・・・
いや、二番じゃダメなんですか。
順番待ち名簿に記名。
人から後ろ指を指されたり文春砲でスクープされる不倫デートではないので、当然、何ひとつやましい気持ちがない私は堂々と本名をフルネームで筆圧高めに書いた。
時間がくるまでの30分間、近所を散策。
やっぱり前回と同じパターンだな。
別に “ 行列のできない店 ” でもいいんじゃないですか奥さん。
この辺り一帯に多数散在する雑貨屋、パン屋を巡る。
久しぶりに来たら、ずいぶんとオシャレなカフェが増えた印象だ。
ハイソな方々がお住まいの高級住宅が立ち並ぶ地区ですのよ、オホホホホ🤭
どんな優雅な暮らしをしているのかしら。
存じ上げませんけど。
店内はオシャレな雑貨や可愛い小物であふれかえっている。
もしかして妻は勢いに任せて手に取ったものを次々と買い漁るのではないかと一抹の不安を覚えた。
何しろ、先々週の日記に書いたとおり、農村地区の道の駅に行った際、妻は私が持つ買い物かごに、次々と野菜や米を放り込み、私はその重さで五十肩とギックリ腰と股関節脱臼になるのではないかと思っほどだ。
しかし妻は、雑貨は部屋が散らかるということで紅茶を買っただけだった。
拍子抜け・・・・いいや、妻の賢明な判断を全力で称賛しようではないか。
キミは良妻賢母の鏡だ。
別に買ってもいいんだけど、小物1つひとつはさほどスペースを取らない割に、結局、ゴチャゴチャして落ち着かないのである。
いろんな人がくれる土産物(マグカップや置物、キーホルダーとか)も困る。
冥土の土産として邪魔にならない現金なら歓迎する。
私の場合、三途の川を渡った先の分かれ道へ来たら、地獄じゃなくて極楽浄土へ行くのに「袖の下」が必要なのだ。
センチメンタルバリアーで捨てられないという「断捨離できないあるある」から脱しようとしている現在、もう形に残るモノはいらない。
あとは思い出をたずさえて余生を過ごす人生を。
ああ、肝心の沖縄料理の話をしていない。
沖縄は観光で一度、仕事で二度行っているけど、実は「ソーキそば」にいい思い出がない。
期待が大き過ぎたのだろうか。
サーターアンダーギーは裏切らない。
たまたま入った店のソーキそばが口に合わなかったのかもしれない。
今回はすこぶる美味かった。
行列ができる店ということは聞いていた。
それでも、期待に胸膨らませてはいけないと気を引き締め、とりあえずハズレが少ないであろう一番人気のセットメニューを注文。
ソーキそば、ジューシー(沖縄の炊き込みご飯)、ゴーヤチャンプルー、にんじんシリシリ、もずくの酢の物、じーまーみ豆腐、サーターアンダギー、さんぴん茶(ジャスミン茶)、お好みで選ぶドリンク(シークワーサーをホットで注文)
そばのスープベースは豚骨だけなんだろうか。
あまりこってりか感がなく年寄りには優しい。
豚肉(ソーキ)は味がよく染み込んでいて旨い。
肉は沖縄豚のアグーではなく北海道産豚だそうだ。
想像していたよりもいい感じで後を引く味。
見直したぞソーキそば!
満足だ。
店を出ると外は寒かった。
でも心も体も温もりに満ちあふれている。
紅葉が深まる季節、さて次はどこへ行こうか。
南国がいいよね、と妻が言う。
うむ~・・・・
私が北欧へ行きたいと言っても、どうせ反対されるんだろうな。
口ではかなわないし「老いては妻に従え」という諺もあるから、南をめざす旅を企画しようか。