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#16 コロナ対策から主権者教育へ繋げる
新型コロナウイルスの感染症法について、岸田首相が新型コロナ対策担当相に対し、専門家による議論を進めるなど、対応の検討を指示した。
現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる方針とのこと。
それは、政府・自治体が時短要請や行動制限措置を行う権限がなくなることを意味している。
自己責任が拡大するということか。
感染した場合の治療費と高額の薬価は医療費負担が大きくなる。
法的には「陽性者の隔離」がなくなるので、発熱や自覚症状のない感染者が外出することも起こりうる。
・・・・ということは、「あんなこと」や「こんなこと」も起こりうるってことか。
納得できる科学的・医学的根拠が示されことを願う。
疑念を抱きつつも、ようやく社会の動きが変わっていくという期待もあるが、今後の行方を見守ることになる。
もちろん、インフルエンザ同様に感染対策として今後もマスクの着用が推奨されるのだろう。
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コロナウイルスが初めて発生した時は、まだ高校に勤務していた。
修学旅行や学校祭、高体連・高文連、高野連の大会が中止や延期、規模縮小などの憂き目に遭い、入学式・卒業式も当該生徒のみの参加で挙行するなど、青春時代の数々の思い出まで縮減されてきた。
私自身、卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡す立場にあったが、それも断念した。
偶然にも、その教え子の数名が現在勤務している大学の学生として在籍している。
相変わらず感染予防に配慮した学生生活を強いられ、昨年度はオンライン授業、オンデマンド授業が多かった。
失うものもあった。
人によっては、代償があまりにも大きかったということもあるだろう。
心のありようをどうするかが肝要だ。
若者たちには前向きに歩いてほしい。
国民生活は政治的な判断(政党政治の力学)によって左右されることを改めて思い知らされたわけだが、若者たちには、主権者、有権者として考え行動できる知識を身に付けることを願っている。
それも教育の大切な役割であることを改めて肝に銘じたい。