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#56 ハレとケ

校長OB会に参加した。
同志、先輩、後輩、プラス現役校長会役員が集結。

70代、80代も参戦。
懐かしくて嬉しいのだろう、冒頭の挨拶が長いのは仕方ないか。

乾杯のグラスを持ち、5分ぐらいじっと聞いていたら、「さて本題に入りますが・・・・」となりズッコケた。

なんだか、みんなジジイになったなと思ったが、考えてみたら自分もジジイだ。

帰りに大通公園に立ち寄った。

いつもは車窓から眺めているが、久しぶりに歩いてみた。

いろんな国の言語が飛び交っている。

インバウンドで潤っていた時期もあるこの街。

コロナも沈静化し、今夏は大通公園のビアガーデンにも人が集まり、秋はオータムフェストで賑わうのか。

そうだ、来月は大学祭がある。

学生達はこの3年、コロナ禍でまともな学祭を経験していない。

「オンライン大学祭」は盛り上がりに欠けていた。

4年生は就活真っ盛りでそれどころじゃない者も多い。

学生自治会や学祭実行委員会から知恵を貸してほしいと声をかけられたが、知恵が足りない人生を送ってきたので、絞り出す知恵もない。

少子高齢化の時代、若者の自由な発想と創造力がこの国を救う。

今の若者は、「ハレ(祭・祝)」と「(日常)」の狭間を往き来しながら様々な経験を得るという機会が希薄になっている。

せめて、学校祭、学園祭の類は関わってほしい。

失敗したっていいじゃないか。

失敗で終わらせず、経験にすればいい。

そして、経験をしまい込んで眠らせないこと。

どうぞ、新鮮なうちにお召し上がりください。

得た経験を活用する場面が日常にいくらでもあることを気付かせるのが自分の役割だと思っている。

2次会の居酒屋で出された刺身に手が出ない。

1次会のホテルの料理で腹いっぱい。

同志との再会で胸いっぱい。