背が低い人は技をつなげて勝てる!
こんにちは、鈴木康太です。
「剣道が面白くなるブログ」というキャッチコピーで、剣道に関する記事を毎日更新しています。
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今回のテーマは「背が低い人の戦い方」です。
背が低い選手にとっては、ほとんどの相手が自分よりも大きい選手なので、
そこに課題を抱えている人も多いと思います。
僕自身、高校1年生のときに身長153センチということで、小学生のときから背がが低かったので、
身体の大きい相手との試合にはかなり苦労してきました。
「どうすれば背の高い相手に勝てるのか」ということが、自分の中で一番の課題でした。
以前も「背が低い人が勝つための3つのポイント」という記事を書きました。
その記事の大切なポイントをまとめると
①足を使って勝負する
②間合いに注意する
③チャンスが来るまで揺さぶる
という内容でした。
つまり「背が低い人は足を使ってチャンスを作りましょう!」ということを言っています。
今回は少し別のテーマで「技の組み立て」という視点から考えていきたいと思います。
稽古で先生に「技をつなげなさい」と指導されたことがある人は多いかもしれません。
僕もこれまでそういった指導を頂いたことが何度もありました。
では「技をつなげる」とはどういうことでしょうか?
「一本終わって終わりではなく、次の一本も狙っていくこと」を言う場合もありますが、
僕が重要だと考えているのは「前の技と次の技につながりを持たせること」です。
背の大きい相手に対して、パワーやスピードで勝負してしまうと、背が低い選手は不利になってしまいます。
つまり、一本一本の技の力は、背の高い選手の方が強いんですね。
背の高い選手と背の低い選手が「せーの」で勝負したら、やはり背の低い選手が勝つのはなかなか難しいです。
そこで重要なのが「技をつなげること」です。
これは先ほども説明した通り、前の技と次の技につながりを持たせるというイメージで、
技をどのように組み合わせて言ったら、一本が取りやすくなるかを考えるべきだと思っています。
言葉で説明してもイメージが湧きにくいので、2つの具体例を出して考えていきましょう。
①面→小手
1つ目の例は、面と小手の組み合わせです。
背の高い選手に対して、小手はとても狙いやすい技だと思います。
相手の手元もよく見えるので、背の低い選手からするといちばん楽に一本を狙える技かもしれません。
しかし、背の高い選手の立場になって考えると、背の低い選手が小手を狙ってくることは少し警戒しているはずです。
相手が警戒しているところに一生懸命小手を狙いに行っても、受けられてしまったり、逆に応じ技を狙われたりしてしまいます。
そこで重要なのは、まず面を打つということです。
「背の高い選手に面なんて決められない」と考える人もいると思いますが、まさにその通りで、面は決められなくてもいいんです。
大切なのは面を決まることではなく、相手に面を意識させること。
相手に「この人は面を狙ってくるんだ」と思わせることができれば、相手は面を警戒して、手元が上がるようになります。
そこで初めて、背の低い選手が小手を決めるチャンスができるわけです。
最初から小手を狙っていたら避けられてしまいますが、面を先に見せておいてから小手を狙うことで、チャンスを作れる可能性が出てきます。
②胴→面
2つ目の例は、胴と面の組み合わせです。
先ほどの面→小手の組み合わせでは、まず面を何本か狙っておいて最後は小手を決めるという流れでしたが、
この胴→面の組み合わせは少し違っていて、胴を打った次の一本で面を決めるという流れです。
背が高い選手は上から面を狙ってくることは多いですよね。
その面に対して、返し胴や抜き胴を打つのはとても良い狙いです。
ただ、もし胴が惜しくも一本にならなかった場合、その胴から次の一本を狙ってほしいですね。
というのも、胴を狙われた背の高い選手は、無意識のうちに「胴を抜かれたこと」を意識してしまいます。
その意識の中で、その後また面に跳ぶというのは勇気のいる選択なんですね。
なので次の場面では、迷って小手から入ってくる可能性が高いです。
ここで狙える技としては、
①中途半端に小手を打ってきたところの小手返し面
②小手面を打ってきたところに合わせて面
が考えられます。
相手の技を読んで、技を狙っていくので予想が外れる場合もあります。
しかし外れてしまった場合は無理して打たなくても大丈夫です。
自分がしっかり前に出れば、相手の打つスペースは潰すことができます。
このような感じで技と技につながりを持たせていくことで、一本のチャンスを作ることができます。
背の高い選手に対して、何も考えずに勝負してしまうと、勝つのはとても難しいんですね。
技を組み立てて出すことによって相手を惑わし、自分のチャンスをどんどん広げていく意識を持ちましょう。
今回挙げた例はほんの一部で、相手のクセや、得意技に合わせて他にも様々な狙い方があるので、
稽古でいろいろな組み立てを実践してみてください。
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まとめ
以上「背が低い人は技をつなげて勝てる!」でした。
この技の組み立てが自分の思うようにできるようになると、剣道が一段と楽しくなります。
ただ地稽古をやるのではなく「この相手にはどんな技の組み立てをしていけばいいか」ということを考えながら、稽古をしてみてください。
最初は上手くできないかもしれませんが、稽古では失敗しても大丈夫です。
本番の試合で力を発揮できるように、たくさんトライしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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