見出し画像

基本|ペンの持ち方

個人的な意見です。

字を書いている人を見ると、つい持ち方を見てしまいます。
最近、すごく目にするのが「親指持ち」

ドラマの中で字を書いているシーンでもよく見ますし、この持ち方の子どもも多い気がします。
学校の先生でもこのような持ち方をしている人が居ます。

こちらが、一般的に言われている「良い持ち方」です。

画像:日本習字

親指、人差し指でつまむように持ち、中指を添えて3点で支えます。
「良い持ち方」は理にかなっています。
キレイな運筆をするために最適な持ち方なのだと思います。

ですが、お手本となるような美しい字を書く人全てがこの「良い持ち方」をしているわけではありません。
美しい字を書いている姿を動画で公開している人の中では、「え、この持ち方で?」という人も多いです。

必ずしも「良い持ち方」でなければキレイな字が書けないわけではないのです。

なので、何十年もその持ち方で書いてきたのであれば、無理して「良い持ち方」に直す必要はないと思います。
「良い持ち方」に直そうとばかり無理をすると、ストレスになりますし、時間もかかります。

「良い持ち方に直そう」とあまり固執するよりは、「理想とする字を書きやすいと感じる持ち方に改善していこう」と考えた方がよいと思います。
多少教科書と違っていても大丈夫です。

ではスムーズな運筆とは?

一般的に、ペンで字を書くときは指を使います。
縦画は人差し指、横画は親指(と中指)、ハネは中指で書くように。
机には手首と小指の第一関節だけつける。(寄り掛からないように、という意識です。)

始めに「親指持ち」を挙げましたが、このような持ち方はペンを固定しているだけで、指はほぼ動かず、手首で書いているような状態になります。
そうすると、ペンの可動域は狭く、強弱もつけにくいので、線はかたく、小さい文字になります。

美しい手書き文字はデジタル文字を異なり、線の長短や様々な角度、強弱やリズムなどで表現されます。
可動域が狭く、スムーズな運筆ができなければーー指を使わなければ、美文字は目指しづらいです。

ペンの持ち方を直すことに意識を向けるのでなく、スムーズな運筆をすることに意識を向けてください。
おのずと良い持ち方に近づいていくと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?