鈴木潤

ピアニスト、鍵盤奏者、作曲家。東京を中心に20年ほどサポートキーボードとして活躍。国内…

鈴木潤

ピアニスト、鍵盤奏者、作曲家。東京を中心に20年ほどサポートキーボードとして活躍。国内外のアーティストをサポート。京都移住後、ソロ演奏、ピアノトリオ、レゲエ、盆踊りや校歌をテーマにしたバンド、人形劇やクラシックのための作曲など幅広く活躍中。完全即興音楽ワークショップの経験も長い。

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  • 鈴木潤の毎日・音楽とからだとそのまわり

    音楽とそのまわり・考えるピアノ遊ぶピアノ・生きるための言葉 自分ための言葉を公開するのはなぜだろう?たぶん寂しいから?笑

記事一覧

発信しないこと。トランクに服を詰めてた彼女。

 なんか、アーティストの仕事は、なにかを伝えたり発信すること、と誤解?してる風潮が多いなぁ、とよく思ってしまう。そういうふうにいうと、「それは間違ってるっていう…

鈴木潤
4か月前
2

からだのこと・なんば歩き・もぐらのワンマンリハーサル

2023.11.9. 11:30 なんば歩き。 昔の日本人は、右手と右足、左手と左足を同時に出して歩いていた、と言う話をご存知の方も多いかもしれない。 短距離の為末選手が取り入…

鈴木潤
5か月前

言葉にならないこと・愛和会ワークショップ・潮の満ち引き・東アジア鍵盤同盟プレトークその3

2023.11.8 12:20 言葉にならないこと、を見ようとしているとだんだん見えるようになる。 随時変わって行ってしまうこと、だけがいつもリアルで、いつもそこにある。 今…

鈴木潤
5か月前
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イマノマイ/ 東アジア鍵盤同盟IMANOMAI / East Asia Keyboard Alliance野村誠+鈴木潤NOMURA Makoto + SUZUKI Jun(2023.7.13 公…

イマノマイ/ 東アジア鍵盤同盟 IMANOMAI / East Asia Keyboard Alliance 野村誠+鈴木潤 NOMURA Makoto + SUZUKI Jun (2023.7.13 公開) こちらから聴いていただけます! …

鈴木潤
9か月前
8

お笑いから学ぶこと、その1

関東でいえば昭和のいるこいる、関西でいえば、大木こだまひびき。 やっぱり2人そろってなんぼでしょ、という意味では、どんなに松ちゃんがすごくても、浜ちゃんとやって…

鈴木潤
1年前
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スウェーデン音楽やブラジル音楽との出会い。レゲエだけ弾いてちゃだめだと言ったBuju Bantonのレゲエキーボーディストの思い出…

僕は、京都に来てから、なんとスウェーデンのダンスミュージックに誘ってもらって、弾いている。 Gammal Gran というバンドだ。 https://www.youtube.com/watch?v=5eplr6uJ

鈴木潤
1年前
8

五分の話をしようじゃないか。俺とおまえで対等に。いつもの場所。 2021年のひとつの総括。

大晦日。今年を振り返って思うこと。 世の中はいろんな問題があって、たとえば環境問題とか、政治のこととか、ああだこうだ、と常に議論が絶えない。

100
鈴木潤
2年前
3

#レッスン日記-2 Fさん。ピアノとボーカルのレッスンエクスチェンジ。ブルーノートスケールとグレースノート。体を知ること。

今日はFさんとの恒例のレッスン交換。 Fさんはボーカリストでボーカルレッスンもされている。 あるときから、ぼくもボイストレーニングをしてもらうことをお願いしていて、…

鈴木潤
2年前
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Teletari Odottari (インドネシアと日本をつなぐ即興ダンスワークショップ)を終えて。映像作品をぜひ見て欲しいです。同時性に…

    即興の音楽やダンスのワークショップについていいたいことは実はやまほどあって、それは一緒に志?をともにしているミュージシャンやダンサーとはいっしょにワーク…

鈴木潤
2年前
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Teletari Odottari (インドネシアと日本をつなぐ即興ダンスワークショップ)2021.10.24

これについては、別の記事を書きました。ぜひそちらを読んでください! 2021.10.24

鈴木潤
2年前

#レッスン日記-1 2020.11.2. Oさん。クラシックにも当然役立つジャズやポピュラーの考え方。クラシックの先を「やっている」も…

(過去のレッスンメモに文章を加筆しました)  今日はOさんのピアノレッスンだった。  Oさんは、「月の光」をただいま練習中。それと同時にテキストを使って「ポピュラー…

鈴木潤
2年前
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Drop 30min Session vol.2。 完全即興の30分。頭の中の情景と背中の情景。京都の山奥の風景。シグマFP。

Drop の30分完全即興セッションの第2弾。 https://www.youtube.com/watch?v=ZNM9R284Nt8 (ご覧になって、もしそれなりに?気に入ったら、Drop応援投げ銭チケットというの…

鈴木潤
2年前
1

身近なジャッジにひそむ権威。微妙な権利とか、微細な差別とか。自由であることについて。やりたいことはひとりでやれ。

(写真は記事の内容とまったく関係のない、京都の街角で見つけた、草間彌生風?いけず石。いけず石とは、京都の街角に点在している、車にぶつけられないため?に家の先にお…

鈴木潤
2年前
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身・水・湖 ーうつしだされる(琵琶湖を身体で感じ、あらわすワークショップ)

今年でついに3年目。ダンサー佐久間新さんとのワークショップ。 琵琶湖を身体で感じ、あらわすワークショップ??ミュージシャンとして参加した僕自身が、一年目は、琵琶…

鈴木潤
2年前

かれらは決して責任はとらない

かれらは決して責任はとらない そうなんだ。 かれらは決して責任はとらない。 ということばが今日風呂の中で浮かんだ。 そして、そもそもかれらにもともと責任などというも…

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鈴木潤
2年前
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発信しないこと。トランクに服を詰めてた彼女。

発信しないこと。トランクに服を詰めてた彼女。

 なんか、アーティストの仕事は、なにかを伝えたり発信すること、と誤解?してる風潮が多いなぁ、とよく思ってしまう。そういうふうにいうと、「それは間違ってるっていうのか!」と怒られそうだけど、まちがってるわけじゃないけど、なんかそればっかりじゃなくてよいのでは?と思ってしまう。
 少なくともアーティスト本人がそう思ってることが最近多すぎるのではないか?と思ったりする。
 もちろん、客観的に言えばどこも

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からだのこと・なんば歩き・もぐらのワンマンリハーサル

からだのこと・なんば歩き・もぐらのワンマンリハーサル

2023.11.9.

11:30

なんば歩き。
昔の日本人は、右手と右足、左手と左足を同時に出して歩いていた、と言う話をご存知の方も多いかもしれない。
短距離の為末選手が取り入れて短距離で成果を出している。最近みた動画では、ジャマイカのウサインボルトもなんば走りになっているとか。
昔の飛脚や忍者が信じられない運動能力を持っていたと言うことを現代で再度自分の体で検証している方々がいるのは本当に尊

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言葉にならないこと・愛和会ワークショップ・潮の満ち引き・東アジア鍵盤同盟プレトークその3

言葉にならないこと・愛和会ワークショップ・潮の満ち引き・東アジア鍵盤同盟プレトークその3

2023.11.8 12:20
言葉にならないこと、を見ようとしているとだんだん見えるようになる。
随時変わって行ってしまうこと、だけがいつもリアルで、いつもそこにある。

今日はこれから、愛和会という認知症の方々、障害のある方々の施設での音楽ワークショップの一日目。
日本センチュリーオーケストラ、豊中のホールのレジデンスアーティストの方々が楽器を持ちつつ、みなさんが自由に楽器を鳴らす中で混ざ

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イマノマイ/ 東アジア鍵盤同盟IMANOMAI / East Asia Keyboard Alliance野村誠+鈴木潤NOMURA Makoto + SUZUKI Jun(2023.7.13 公開)

イマノマイ/ 東アジア鍵盤同盟IMANOMAI / East Asia Keyboard Alliance野村誠+鈴木潤NOMURA Makoto + SUZUKI Jun(2023.7.13 公開)

イマノマイ/ 東アジア鍵盤同盟
IMANOMAI / East Asia Keyboard Alliance
野村誠+鈴木潤
NOMURA Makoto + SUZUKI Jun
(2023.7.13 公開)

こちらから聴いていただけます!

それぞれが書いた紹介文がこちら。
ぜひ。聴いてください!

「東アジア鍵盤同盟」は、二人の鍵盤奏者(鈴木潤と野村誠)が2022年に結成した鍵盤デュオ。19

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お笑いから学ぶこと、その1

お笑いから学ぶこと、その1

関東でいえば昭和のいるこいる、関西でいえば、大木こだまひびき。
やっぱり2人そろってなんぼでしょ、という意味では、どんなに松ちゃんがすごくても、浜ちゃんとやってるときのダウンタウンがやっぱり1番いいなぁという話。を最近ある人とよく話す。

ここ5年か10年くらいかけてあらためてしみじみ思ってるのは、バンドもそしてたぶん他のいろんな仕事もそうだろうと思うんだけど「ひとりひとりの判断でいきいきと自分が

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スウェーデン音楽やブラジル音楽との出会い。レゲエだけ弾いてちゃだめだと言ったBuju Bantonのレゲエキーボーディストの思い出。ビリージョエルの歌詞。

僕は、京都に来てから、なんとスウェーデンのダンスミュージックに誘ってもらって、弾いている。
Gammal Gran というバンドだ。
https://www.youtube.com/watch?v=5eplr6uJE1U
長年スウェーデンの音楽をやっている野間友貴さんが誘ってくれた。もう5年以上前のことだ。
ベースの岡田康孝さんもその時に同時に誘われたが、彼も、インプロビゼーションやジャズ、レゲエ

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五分の話をしようじゃないか。俺とおまえで対等に。いつもの場所。
2021年のひとつの総括。

五分の話をしようじゃないか。俺とおまえで対等に。いつもの場所。 2021年のひとつの総括。

大晦日。今年を振り返って思うこと。
世の中はいろんな問題があって、たとえば環境問題とか、政治のこととか、ああだこうだ、と常に議論が絶えない。

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#レッスン日記-2 Fさん。ピアノとボーカルのレッスンエクスチェンジ。ブルーノートスケールとグレースノート。体を知ること。

#レッスン日記-2 Fさん。ピアノとボーカルのレッスンエクスチェンジ。ブルーノートスケールとグレースノート。体を知ること。

今日はFさんとの恒例のレッスン交換。
Fさんはボーカリストでボーカルレッスンもされている。
あるときから、ぼくもボイストレーニングをしてもらうことをお願いしていて、1時間ピアノレッスン、1時間ボイストレーニング、という教えあいっこのようなことがはじまった。

 今日はまずピアノのレッスン。
 Fさんが今度歌うことになっている2曲のピアノアレンジについてのアドバイスを求められて、いくつかのことを話す

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Teletari Odottari (インドネシアと日本をつなぐ即興ダンスワークショップ)を終えて。映像作品をぜひ見て欲しいです。同時性について。

 
  即興の音楽やダンスのワークショップについていいたいことは実はやまほどあって、それは一緒に志?をともにしているミュージシャンやダンサーとはいっしょにワークショップをする中で、もしくは打ち上げでお酒をのみながら、何度となく話をしているようなことなのだけれど、世の中ではまだまだ一般的でないなぁ、ということばかりだったりする。
 だからいつかはまとめてものを書きたいなぁ、と思っていた。
 でも、い

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#レッスン日記-1 2020.11.2. Oさん。クラシックにも当然役立つジャズやポピュラーの考え方。クラシックの先を「やっている」ものとしてジャズやポピュラーを考える。

#レッスン日記-1 2020.11.2. Oさん。クラシックにも当然役立つジャズやポピュラーの考え方。クラシックの先を「やっている」ものとしてジャズやポピュラーを考える。

(過去のレッスンメモに文章を加筆しました)

 今日はOさんのピアノレッスンだった。
 Oさんは、「月の光」をただいま練習中。それと同時にテキストを使って「ポピュラージャズの基礎」も少しずつ学んでいっている。
Oさんのようにクラシックをより自由に弾きたい!という方にも僕は、ポピュラーやジャズの基礎を学ぶことをオススメしている。

 現代のポピュラーやジャズの作られ方や構造は、Oさんが好きなクラシッ

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Drop 30min Session vol.2。 完全即興の30分。頭の中の情景と背中の情景。京都の山奥の風景。シグマFP。

Drop 30min Session vol.2。 完全即興の30分。頭の中の情景と背中の情景。京都の山奥の風景。シグマFP。

Drop の30分完全即興セッションの第2弾。
https://www.youtube.com/watch?v=ZNM9R284Nt8
(ご覧になって、もしそれなりに?気に入ったら、Drop応援投げ銭チケットというのを買っていただけると嬉しいです。)

映像を流しながら、30分、ピアノとコントラバスで自由に即興をする。
映像を流してはいるが、それは自分たちの背中と壁に写っているので、それを見てなに

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身近なジャッジにひそむ権威。微妙な権利とか、微細な差別とか。自由であることについて。やりたいことはひとりでやれ。

身近なジャッジにひそむ権威。微妙な権利とか、微細な差別とか。自由であることについて。やりたいことはひとりでやれ。

(写真は記事の内容とまったく関係のない、京都の街角で見つけた、草間彌生風?いけず石。いけず石とは、京都の街角に点在している、車にぶつけられないため?に家の先においてある石のこと。なかなかよいなぁ。)

ここのところ考えていること。

「なにをおもしろいとするか」
「観客にとってなにをわかりやすいこと、とするか」
を選ぶ際のジャッジには、常に
「権威、と、権威がないもの」
「既知のもの、と、未知のも

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身・水・湖 ーうつしだされる(琵琶湖を身体で感じ、あらわすワークショップ)

身・水・湖 ーうつしだされる(琵琶湖を身体で感じ、あらわすワークショップ)

今年でついに3年目。ダンサー佐久間新さんとのワークショップ。

琵琶湖を身体で感じ、あらわすワークショップ??ミュージシャンとして参加した僕自身が、一年目は、琵琶湖??なぜ琵琶湖?と不思議な気持ちだった。

水の入ったペットボトルをゆする。ゆすられる水と、ゆする側である自分の体の中の水が呼応する。集まって、池の水にさわる。目的もなく池の水に触れるのなんていつぶりだろう。そして集まっている場所の近く

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かれらは決して責任はとらない

かれらは決して責任はとらない

かれらは決して責任はとらない
そうなんだ。
かれらは決して責任はとらない。
ということばが今日風呂の中で浮かんだ。
そして、そもそもかれらにもともと責任などというものもないのだった。

それに気づくと僕は、そして、人は?とても楽になるのだろうな、と思った。
前から、ある種のことにすごく腹が立つ。その時に腹が立つのではない。だいたいあとになって腹が立つのだ。
ひとことでいうと、自分はわりとまわりの誰

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