スーパー歌舞伎Ⅱワンピース

奥様にお願いして連れて行ってもらいました、スーパー歌舞伎Ⅱワンピース。新橋演舞場。

普通に考えると無理のあるプロジェクトなんですが、原作の世界観が結局、「封建的システムの中で海賊たちがさまざまな人情でつながって解放をもとめて戦う…時には戦いの中なかで命を落とすことが解放になる…」って話なんで、歌舞伎向きだった。歌舞伎のお話に普遍性があるとすれば「封建社会のなかで個人の解放はどのようにして可能か?」っていう部分なんで、テーマが同じだったんですね。

さらに、ワンピースみたいな超巨大原作の舞台化であっても普通にやったら、チケット1万円以上って「ふざけるな!」ってなる。ところが歌舞伎になった瞬間に、16500円がありになった。結果として、プロジェクトマッピング+ワイヤーアクション+その他の贅沢な演出が可能になった。さらに、「ルフィ エース BL」で検索すると35万ヒットするという、BL風味満載の頂上戦争編を脚色してるので、実はテニプリ/弱虫ペダルの舞台のファン層にもアピール… 挙句、観客は16500円でワンピースを観劇した記念を求めるので、むしろ商品化アイテムの売れ行きは好調の印象。

つまりワンピースの舞台化は歌舞伎化以外になかったんだろうな、と納得して帰ってきましたけれども。

関係ないけど、歌舞伎の演目だと白浪五人男・義経千本桜(四ノ切)・伽羅先代萩・坂田の金時・知盛・弁慶・芋洗い弁慶・暫・毛剃…なんかを引用してたと奥様が申しております。