源平布引滝

奥様に連れて行ってもらいました源平布引滝。国立劇場小劇場。木曽義仲の誕生を、アクションとファンタジーとクエスト要素を交えて描くエンタテインメント性の高い演目。

今回の通し上演だと、矢橋の段が007ばりのつかみのアクションになってて、竹生島遊覧の段は琵琶湖とはいえ逃げ場のない船の上での対峙で盛り上げて、最後の九郎助内の段は“後出しの人間関係による強引な展開”と“対決の先送りによる余韻”という文楽・歌舞伎によくある展開が両方盛ってある。

人間関係といえば、お話の中でこどもなのに手柄をたてて生まれた直後の木曽義仲の家来にしてもらう…という太郎吉=手塚太郎光盛が手塚先生のご先祖様ということで、手塚眞が筋書に日本人のロボット好きと文楽/人形好きをからめて文章を書いてましたけれども。