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【ふぃるふぃ〜るについて④】子役の世界

まずは、誤解のないように、先にお話しします。

10年前の私、そして、今の私、では
「子役の世界」に関する捉え方は全く違っています。

ふぃるふぃ〜る開講当初は「応援派」でした。
なので「合格するための分析」もたくさんしましたし
対策レッスンのようなこともしていました。

ですが、志みたいなものに関しては
下記のように公表していました。

その時のブログがこちら

でも、私が熱心に、それをやればやるほど
自分の中に疑問が生まれてきて
そして、それにまつわるトラブルも増え。

「わたしは何をやりたいんだろう?」と自分に問いかけることが増え
その結果「子役の世界」がとても嫌いになりました。

子役の世界が、というよりは、それによって動く
いろんな大人の思惑が嫌いだという感じでした。

あれから、10年経つ今。
私自身もいろんな経験をたくさん積み、いろんな人を指導して
さらにいろんな世界をみることが増えてきたことにより
今は、昔ほど、子役の世界が嫌いではありません。

私が嫌っていたのはおそらく、子役の世界ではなかったのだと。

子役の世界の闇によって
「親子に問題が起こる」ことや
「周りとの比較や諍い」
「陰口や陰湿なやりとり」
また
「子どもが「それが全て」かのように一喜一憂して視野をひろめて見られないようになる」
「この経験から自己否定(または他者否定)の傾向がみえてくる」
というようなものが存在していることが
私にとっては苦痛でしかなかったのだと。

10年前はまだまだ、私も若く、キャパシティが狭かったこともあり
そして、私こそが「理想郷」のようなものに拘りすぎて
そういう人たちを受け止められる度量がなかったのだと思います。

結果、その数年後、私は「対策レッスン」を辞めてしまいます。

何故なら、やはりこういうオーディションの「結果」というものは
その場で何か付け焼き刃的な対策をしたからと言って
受かるわけでもないと本気で悟ったからです。

対策レッスンをしていて感じることは
例え「ここが良くなればいい」と思うことでも
実は当然ですが、日頃のレッスンや取り組みが関係していて
簡単にアドバイス通りに修正されないということ。

もちろん、その場限りで良くなることがあっても
次のレッスンでみてみたら改善されないということ。

さらには、お受験教室ジプシーをして
「何か合格できるようなレッスンはないか」
「合格につながる力のある先生はいないか」と
子どもの課題や実力も無関係に
親が必死になる姿を目の当たりにすることも多く。

とにかく「不健康な世界」だと思っていました。
(不健康だと思うことは、今もあまり変わらないかな?笑)

子どもが子どもらしくいられることは大切だと
この時に強く感じましたし
だからこそ、この世界から足を洗おう。

そして、それを、教室内に宣言する様になりました。

単発の対策は致しません。
日頃のレッスンの積み重ねの結果だと思うので
ふぃるふぃ〜るのレッスンに継続で来られていたり
歌唱のレッスンを継続して基礎も含め受講している方にのみ
レッスン内で指導します。

もちろん、このせいで、相当な陰口を
私も言われる対象になったことはいうまでもなく。笑

それでも、私はこの方法を選択したことを
今でも間違っていなかったと思っています。

子どもは大人の承認欲求を満たしたり、お金稼ぎするための道具ではない。

とにかく、それを強く感じた時期でもありました。

この時以来、教室内外問わず
「あゆこ先生は某子役ミュージカルが嫌いだ」
と、何故か噂されるようになりました。

今も、決して好きになれませんが。笑
ただ、10年前の私よりは、自分のキャパシティも広がり
また、世の中には「そこで役目を担う」ことが必要な子どももいる
ということも感じるようになりました。

なによりもそれを感じさせてくれたのは
その子役時代に触れた子がプロとして活動していたり
大人になって新たに出あった子役出演者にも
しっかり大人になって自分の足でこの道を歩いている子たち。

今も、もちろん「子どもの気持ちを置き去り」にして
親が必死になること自体は好きではないですが。笑
↑あ、嫌いではないけど、親を心配しちゃって
あまりその心配が重なると、私が心配し疲れる。笑

子どもがしっかり自ら望んで
しかも合格だけに拘らず、今出来ることを精一杯やるという
強い心を持っている限りは
この世界での経験も素敵なことだなと思えるようになりました。

全てを受け入れられるようになるまで10年かかりました。

兎にも角にも、この時期の体験こそが
今の私の指導スタンスの基盤になっていることは間違いありません。

人生という舞台で輝ける人を育てる 自分の幸せは自分で生み出す こどもたちにその大切さを伝えるため また 未来を作る若者たちのための サードプレイスを作ります。 そのサードプレイス作りに必要な形で 有効活用させていただきます。