打楽器の基礎練習4
吹奏楽の打楽器の基礎練習、何を使ったらいいのかわからないという声を聴きます。
私も学生の頃、色々と悩みましたが・・・
記事3では休符の練習を紹介しました。当たり前の内容ですが、譜面にしてあるとだいぶ違います。何より、練習のやり方(譜例)が人によって違いますから、その点も面白いですよね。
さて、記事4ではスティックコントロール。もともとこの練習法はジョージ・ローレンス・ストーンという方の発案で生まれました。
彼の書いた教本、『スティック・コントロール』と、その続編にあたる『アクセントとリバウンド』は、打楽器をやる上で絶対に知っておかねばならない必修科目だと思ってください。持ってない方は購入しましょう。
学校吹奏楽で、蔵書にこれらの教本が無い場合は、絶対に買っておきましょう。
まあ、その名著を紹介して終わって、それで良いと思うのですが、スティックコントロールに関しては私は抜粋版を生徒に配布していることもあり、そのPDFは公開しておこうと思います。
練習法は様々ですが、どのようなダイナミクス(音量)・組み合わせ・テンポでも容易に演奏出来ることが求められています。この抜粋版が出来るようになるだけでも、結構色々な譜面が楽に演奏出来るようになると思います。
二分音符=100くらいの速いテンポや、四分音符=60くらいの遅いテンポでも演奏出来るようになると、自分のストロークが磨かれてきます。
オススメの練習法です。
最初から正確に打てる人は稀なので、電子メトロノームのクリック音に合わせて素振りするだけでもだいぶ揃いやすくなると思います。
おまけ
あとは面白いと感じた基礎練習を紹介して、いったんこのシリーズを終えようと思います。
現代のヴィルトゥオーゾとして知られるケイシー・ケインジローシが生み出した教本その1。4/4と3/8を入れ替えていく練習で、要するにメトロノームがきちんと裏にくるようにするという練習。
読み進めていくと、3連符の裏や16分音符それぞれとカウントを合わせる練習もあり、脳みそがリズムで痺れていきます・・・。
同じくケイシーの教本その2。打面の移動を2Dで捉え直して練習するというアイデア。鍵盤楽器やマルチパーカッションに極めて効果的です。
これも有名な(ドラムセット向きの)教本。よく大学でみんな練習していました・・・。
まあ、教本は買うだけでは上達しないので、練習しましょう。1冊制覇するタイプの方もいらっしゃいます(向いている生徒には私もそのやり方を推奨していました)が、向いてない場合もあります。その場合は要約しながら進んでいったり、正規とは違う順番で取り組んでみたりすることで新しい発見をしながら進めることもあるので、なんでもいいから音にしてみるというのが大事かもしれません。
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