同じ看板でも、中身は違う

 ホンダの販売店には、メーカー100%出資の販売会社と地元資本の販売会社の2種類ある。今回はそれぞれの特徴を、サービス面を中心に述べたいと思う。少々筆者の好みが出ているのは、ご了承いただきたい。

 メーカー100%出資の販売会社は、メーカー直営店のため、複数の支店を持っており、店舗の規模も比較的大きい。店内設備も充実しており、店の造りも全体的に広くなっている。試乗車・展示車の種類も比較的細かいので、見たい車が簡単に見つかりやすい。元々、ホンダベルノ店、クリオ店だった店舗がホンダカーズにチェンジしたという感じだ。

 地元資本の販売会社は、大小様々ある。地元の実業家が県内全域や地域で広範囲に経営している会社もあれば、1~2店舗の小規模で経営している会社もある。広範囲で店舗を運営している系列は、メーカー100%出資の販売会社に匹敵する店内設備、試乗車・展示車の準備をしているところもある。小規模で経営している系列は、店構えもどちらかというと小さく、試乗車・展示車の準備も人気車種のみに限られていることが多い。地元資本の販売会社で小さい規模で経営している系列は、ホンダが四輪事業を開始したとき、個人事業で二輪車販売を行っていた販売店が、ホンダプリモ店として四輪車の販売に参入した経緯から、今日まで続いている店舗が多く、ホンダカーズへ販売系列の見直しがあった時は、多くのホンダプリモ店が代理店の販売権を返上したり、廃業を選択した会社も存在する。個人事業の時から小さい規模で経営している販売店は、設備や試乗車・展示車の用意で不利な分、アットホームな雰囲気で店舗作りをしているところが割と多い。そのため、客の年齢層も高めで、数十年と通う客も多い。我が家もその1人である。

 試乗など、店舗に行ってみたいと考えている人は是非参考にしてもらいたいと思う。

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