続 同じ看板でも中身は違う

 以前、メーカー系販売会社と地元資本系販売会社の違いを述べたが、関連する話をしていきたいと思う。

 特に最近、販売会社内での店舗の統廃合、販売会社同士の合併が進んでいると感じる。例えば、新潟県のホンダの代理店ではここ1年程の間で、大幅な経営統合が行われた。1店舗のみ経営しているような小規模な販売会社が、広域で店舗運営をしている地元資本の販売会社と相次いで合併しているのだ。少子高齢化や人口減少、経営体質など、様々な事情があったのだろう。メーカーとしては、以前のように多チャンネル制ではないため、経営の効率化を進めたい思惑があるのかもしれない。顧客の中には、経営統合により、店の雰囲気や方針が大きく変わるのではないかという不安を持つ方もいらっしゃるのではないかと思う。小さな販売会社では、役員や店長などの幹部職員が営業担当を兼ねていたり、店頭で接客をしていることがある。そのため、家族的な、長い付き合いになるケースも非常に多い。そういったところで信頼関係があることも、メーカーには忘れないでいただきたいと思う。

 また、メーカー出資系の販売会社同士が合併し、県をまたいだ広域な販売会社を設立する事例が増えている。経営の効率化を目指しているのがここからも見て取れる。

 私個人の意見としては、それぞれの販売会社の個性を尊重した店舗運営をしてほしいと考えている。

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