CX-60から見る、マツダの戦略

 つい先日、マツダの新型SUV、CX-60が発表された。エクステリア、インテリアともに気品に溢れ、今までのマツダの魂道デザイン、国産車の概念を超えたクオリティを感じさせるものがある。走りに関しても、ロードスターで培った人馬一体の技術をフルに活用しているようだ。パワートレインは4種類で2.5リッター直4自然吸気、3.3リッター直6ディーゼル、3.3リッター直6ディーゼルマイルドハイブリッド、2.5リッタープラグインハイブリッドと豊富だ。全車8速ATを組み合わせている。パワートレインですごいと思った点として2つある。1つは、3.3リッターディーゼルが直列6気筒であり、マイルドハイブリッドを組み合わせていること、もう1つはプラグインハイブリッドでも8速ATを組み合わせていることである。さらに、CX-60は、縦置きエンジンFRベースの駆動方式を採用している。スカイアクティブ技術導入後は、ATは長らく6速に留まっており、一部の方からは、多段化する一方なのに、6速で止まっていると言われていた。また、個性を出すための差別化が分かりづらくなっているとも感じるという意見もあった。今までのマツダの技術力、開発力ががさらにブレークスルーしたようだ。

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