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EV版API展開でデータ交通整理を目指すVolteras社

今回はEV及びEV関連事業者のデータの結節点となり、API連携で各事業者が必要なデーにアクセスして事業構築/高度化/開発することを手助けすることに特化した、いわば[交通整理]をビジネスとするVolterasを紹介です。
Fintechでは多くみられる業態ですが、確かにEV/自動車等の業界では見られない事業体ゆえ、昨今のプライバシー意識の高まり対応の観点からも伸びる可能性がありそうです。

1;Volteras概要

 EVとEVに触れる可能性のあるすべての物(充電器/家庭用バッテリー/充電拠点/アプリなど)との間の結節点となることを目指す、英国拠点のスタートアップ。創業は2020年でこれまでに約290万USDを調達、Merceds/BMW/Volvo等の大手OEMとの提携も。シードラウンドの価値は約1200万USDとのこと
 Fintech企業;PlaidのようなAPI経由での銀行連携と同様の方法で、全機能を統合することを目指す。同様の事業はTeslaが独自エコシステムのために提供、Tesla-APPを介してEV-パワーウォール‐太陽光アレイをリンクするが、現在テキサス州のみで運用している

2;創業者コメント

[EVと周囲のエコシステムからのデータ取得は非常に困難]
[一部企業はEVデータのみにアクセスでき、他企業は充電器/蓄電システムのみにアクセスできる状況で、分断が起きている]
 Volterasは自動車データ/EV関連データについて、データ分析/解析による洞察以上のものを提供することを目的とする。例えばAPI連携&顧客了承により、エネルギー小売業者はVPPのような負荷分散が可能となる(EVの充電時期推奨などを介して)

3;これまでのデータ売買PFとの違い

 VolterasはAPIアクセスに対してOEM/エネルギー小売業者に料金請求するが、第三者提供を行わないことを強く約束する。従前に勃興したスタートアップの多くは[マーケットプレイスとしてデータ売買]する事業を展開していたが、昨今の[プライバシー重視の姿勢(利用者/当局)]により彼らは徹底的に叩かれている
 CA州に代表される情報保護当局の注目は、自動車メーカーによるデータ取扱に集まっており、それは自動車のConnectivityが高まっていることへの懸念がある(カメラ/センサーを通じてドライバーの行動/位置/機密データの取得や追跡が可能なため)

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